投資家にとって相場とは株であったり為替であったり、金(ゴールド)であったりしますが
それ以外のありとあらゆるものにも相場は存在し、これらの特性を知ることで、取引以外にも役立ちます。
例えば、家電製品では新製品として発売間もない時期は高く、3ヶ月程度すれば10~20%は安くなります。
当然のことながら発売されて3ヶ月後も製品そのものの性能、見た目は発売当初と同じですが
その製品に対する需要と供給のバランスや価値観が変化するために相場は下がるのです。
発売直後の時期はどうしても新製品を手に入れたいという層が多少高いお金を払ってでも手に入れようとしますので相場は高値を維持したままとなります。
ですが3ヶ月も経過しますと、新製品を手に入れたいという層はほぼ購入済みとなっていますので、その後の需要はある程度安いのなら買っても良いという層が占めることになります。
このため、発売直後よりも価格を下げて商品を売るようにするのです。
また家電製品は1年程度のサイクルで新製品を出すことになりますので、発売後の日数の経過とともに次の新製品の発売日が近くなりますので、安くしないと旧製品は売れ残ってしまうのです。
ですから、値下げが行われるということです。
相場のサイクルを知ることで家電製品も安く購入することが出来ます。
「 価値の変わらないもの 」
世の中には価値がほぼ変わらない、或いは逆に値上がりするというものも存在します。
価値がほぼ変わらないものとしては金(ゴールド)があります。
金は世界の埋蔵量に限界があり、無限に生産することが出来ません。
後、20年程度で地球上の金は掘り尽くされるのではないかとまで言われています。
金を手に入れたい、または手持ちの金を更に増やしたいという人が増えれば、金の在庫は限られていますので、将来的に価値が上昇することは確実です。
また国の通貨が世情により不安定になると金への需要が増します。
これは安全資産として金の価値が担保されているからです。
10年単位で保管するのであれば金(ゴールド)への投資は手堅い投資と言えます。
例えば、子供や孫に資産を残したい場合は日本円で残すより、金(ゴールド)で残しておいた方が資産が減らなくて望ましいと言えます。
「 銀行に預けておくのは危険 」
将来のために銀行に預金をしておくという方も多いと思います。
ですが、これは一番まずい資産の保管方法です。
なぜなら、銀行預金は10年間取引(資金の移動や追加)がなければ
預金の全額を没収されてしまうからです。
例えば、預金後10年以上経ってから100万円を入れたままの口座を思い出したとします。
ですが、その口座の残高は0になっているはずです。
すべて没収されているからです。
そのような取り決めが銀行にあるからです。
銀行は生活費を置いておく、または資金を移動させるための手段として使うしかありません。
「 資産を保全するために 」
通貨のままで資産を保管することは数十年先を見据えた場合、非常にリスクが高いと言えます。
これは、どのような通貨(円、ドル、ユーロ、ポンド)であっても同じことです。
なぜなら世界情勢は常に揺れ動き安定しないからです。
資産の保全をするためには数十年後も価値が変わらない、或いは値上がりしていると考えられる地金(ゴールドバー)に変えておくことです。
地金を扱う業者は複数ありますので検索してみて下さい。
実際に購入する場合、おすすめは500グラムの地金です。
(500グラムと1キログラムの地金は手数料無料で売買することが出来ます。)
※1キログラムのものでも構いませんが売買の利便性では500グラムの方が上回ります。
また地金は売却の際に消費税分が加算されます。例えば9月中に購入し(消費税は8%)
10月以降に売却する(消費税は10%)ことで計算上2%の利ざやが出ます。
※但し金相場は毎日動いているのと1.5%程度の売買価格の開きがありますので実際に同じレートで売却した場合は0.5%ほどの利益が出る計算になります。
金は基本的に長期投資に向いていますので
すぐに利ざやを得るよりも、10年程度寝かせた方が結果的に利ざやが出るようになります。