将棋の世界では定跡は覚えて忘れろという格言があります。
この言葉の意味する所は、基準とする考え方を身につけたのであれば
その後は想像力を活かしてよりよい一手を編み出して構わないということです。
トレードにも一般的によく言われているルールが有り、リスクリワードは1対2にしておけだとか 、損切りラインは資金の5パーセント以内に収めなさいだとかいったものである。
批判を恐れずに書いてしまうと、そのルール通りにトレードすることが最善とは限らないということである。
更に言ってしまうと、そのルールを守ることで負けてしまう相場も存在するということである。
投資は勝つために行うものであり、その正攻法としてルール作りをしているのであり、大抵の方はそれに従うことでレールからはみ出さないトレードというものが完成することになる。
それは自動車の運転で言うと、赤なら止まりなさい、黄色でも止まりなさい、青なら進んでください、といった基本的なことを言っているのである。
それで、実際の運転となると想定外のことも起こり得るということである。
青なのに信号無視の車が突っ込んできて止まるしかなかったりだとか、赤だけど
後ろから猛スピードで車が走ってきてやむなく交差内に入って避ける他なかったりだとか、一生の内にはそのようなことが起こり得るということである。
ルールを守ったがゆえに命を落とすということも有り得るということだ。
投資もこれと同じで基本的なことを学んだ後は応用力をいかに身につけるかということが課題となる。
それは最初に学んだことと離反することかも知れない。
だが、それもまた投資を極めるためには必要なことの1つであり
いつまでも常識に捕らわれていてはいけないということでもある。
今回は抽象的な話になりましたが、みなさんの中でトレードルールを構築した後、どのような展開を見せるのか、そこが成長の鍵にもなっているということです。