伝える力

私はこれまで1000人以上の生徒さんを持つことができた
これは私にとって非常に嬉しいことであり、かけがえのないことだ
そしてその中の多くの方は投資で勝てるようになり、今ではプロになっている方もいる。

だが中にはまだ勝てていませんという方もいた。
これは私の考え方が全て伝わっていないと言うのが原因だと思う。
投資で答えを出すのということは時に難解になることがあり、このような時に道を踏み外してしまうという方がいるためだ。

このようなときにこうすれば勝てると言う法則が投資にはある。
だが相場一様ではなく、同じように見えても微妙に違うということがある。
このような時に判断が大きく違ってくるのだ。

私がこのようなチャートの時には見送りをするのがベストだと言っていても別の方から見れば十分に投資対象であるという見方をするということもある。
このような時に結果に差が出るのである。

そしてその見方の差が大きければ大きいほど結果も違ってくるのである。

私は授業の中で同じことを角度を変えて何度も話すようにしている。
それは人の捉え方というものは複雑であり、同じことを話していてもその理解は同じにはならないからである。

誰かに何かを伝えるという事は、正しいことを単に言えば良いということではない。
なぜならそれでは全ての人を理解させることができないからである。

例えば移動平均線が上向きにある時には買いが優勢となるが、レンジ状態でも移動平均線は上向きになるわけで、このような時に買いを行ったとしてもしばらくすれば下落するわけである。
だから単に移動平均線が上向きになれば買いというのは、その要因の1つにしかならないわけである。

また別のチャートでは急激に上昇するものの上昇の勢いが強いがためにその反動で下落するといった時もある。

熟練したトレーダーはこのような時に適切に対処することができるが、未熟なトレーダーは同じ場面で対処を誤るのである。

これが結果として差が大きくなる原因である。

私は生徒の方へ自分のトレードを分析するように勧めている。
自分のトレードを第三者の視点で振り返ることにより間違いに気付くからだ。

投資の成否は、金額となって結果が出るので非常にわかりやすい。

お金が増えていれば正しい判断をしたということであり、お金が減っていれば間違った判断をしたということである。

そして正しい判断を続けるという事はそう難しいことではなく、訓練すれば誰にでも身に付くものである。

投資で生きていきたいというのであれば正しい判断ができるまで続けることである。

そしてそれは自分のトレードを振り返ることで身に付けることができる。