人生の選択肢

人は安定を望む生き物だ
それは日々の暮らしの中で不安定であっては生き抜くことができないからだ

よく言われるのが安定的な仕事、安定した収入だ
他にも病気の予防発見のための健康診断
就職に有利な学歴を取得するための塾や予備校
仕事を失わないための様々な資格試験
もしものときの災害保険や生命保険、自動車保険
とにかく生活を脅かす様々な厄介ごとから身を守るために
前線を張っているのである。

このような習慣に子供の頃から慣らされているため
人は冒険するより大衆と同じ道を無難に選択するほうが安全だと考えるようになる。

だからこそ、ほとんどの人は他人と比較したり、他人と比べて自分はどうなんだという疑問を習慣的に抱くようになる。
子供の頃周りの人が塾へ行けば、別に塾に行く必要性がなくても塾へ行き
同じクラスの子が習い事を始めたと聞けば、自分も何か習い事をしなければいけないと思うようになる。
女性であれば周りがメイクを始めると同じようにメイクを始め、大人になり友達が結婚すれば自分も早く結婚しなければいけないとあせるようになる。
人はこのようにして無意識にレールを踏み外さないように生きているのだ。
周りの人と近い位置にいることで心の平安を保っているとも言える。

「多くの人は最善の選択をできない」

人生には最善の選択肢というのがある
これは目に見えないものだがそれぞれの人に最善の選択肢は存在する。
最善の選択をすれば、今、現に歩んでいる人生よりも遥かに良いものとなる。

しかし大衆と同じ価値観に染まった脳では
最善を求めるより無難を求めるというようにインプットされているのでその命令に逆らうことが難しくなる。

たとえ、今より良い仕事、今より良い生活環境を選択する余地があったとしても周りと同じような無難な方を選んでしまうのだ。

人の価値観はそれぞれだが、客観的に見てより良い選択は

日々節約し、苦しい毎日を送るよりも
収入が高く、健康的な生活を送ることができ、子供にも十分な環境を与えられる余裕がある方に違いはない。

以下に3つの選択肢を示した。

苦しいながらも家族を持ちなんとか生活をやりくりしている、それでも支え合う家族がいるからやっていける。
これも1つの選択肢だ。
そして周りがそうであれば、それが普通だと考えるようになり差して不満を持つこともなく生活を続けることもできる。

だが、さらに良い道を選択していたとしたらどうだろうか。
自分の才能を活かした職に付き、周りからも尊敬され、良い出会いに恵まれ、同じような環境にいる収入の高い人と結婚をする、そして子供にも最良の環境を与えて、子供も同じように出世する。

これは最初に選んだ道よりも良い選択だと考えられる。

また別の選択肢では、少し冒険をして、アイドルグループのオーディションを受けて、トントン拍子に最終選考まで残り、ついには思いもかけなかった歌手としてデビューする。
その後も、予想を遥かに超える人気が出て、何を出しても売れる状態になり、大企業からの高額CMのオファーも後を絶たないまでになる。
気付いたときには通帳の残高は億単位で、叶えたい夢もないくらいに全て叶い、次に何をするのか迷うほどだ。

ここではわかりやすい3つのパターンを示したが、多くの人の中には2つ目の選択肢でも十分という人も出てくると思うが、それはそれで良いと思う。

また別のパターンも示して見たいと思う。

投資に興味があり、子供の頃からチャートを見たり、分析をすることが好きだった。
大人になると就職して資金をためてから傍らでは株式投資を行うようになる。
資金は増え始め、会社勤めをする意味もなくなる。
会社は退職し、専業で投資を行うことを決意する。
その後も更に資金は増え続け、FXでも資金を運用するようになる。すると資金は更に増えて、贅沢をしなければもう一生遊んでいてもよいくらいになる。
投資はもともと好きでライフワークとして継続しているが自分に必要なものはもうないので、困った人や研究機関に投資するようにしている。

これは私のパターンだが、人それぞれに最善のパターンは存在する。

ただ最善のパターンというものは俗世間がしがちな選択からはかなり離れたものとなるため一般の方が選択するには冒険心や開拓者精神、周りに影響されない強い心などが必要となることも憶えていてほしい。