投資を始めてしばらくすると初心者を脱し、一人前とは行かなくとも半人前程度には利益を出せるようになる。
多くの人の当初の目標は月100万円だったり、月に100%の利回りだったりする。
ところがいざ投資を始めてみると、100万円はおろか数万円を稼ぐのにも大変だったり、100%の目標利回りが10%台だったりする。
もちろん、それでも十分利益は出ているわけだからそれに納得できればそれでも良い。
多くの人は相場に打ち勝とうとするが
相場で勝つことよりも大事なことがある。
それは相場で負けないということだ。
なぜなら、いくら勝とうともそれ以上に負けていては資金は一向に増えないからだ。
中級者の資金がなかなか増えないのもここに原因がある。
すでに勝つ技術は身につけている、だが同時にミスも多いため
資金は増えたり減ったりを繰り返し、トータルでは微益程度にしかならないのだ。
あともう一つ言っておきたいことがある。
それは、勝てるところではとことん勝つということである。
相場が思うように動くというときは滅多にはこないが
それでも年に数回はこのようなチャンスが到来する。
このようなときには普段と同じ利益で満足するべきではない。
それは、年に数回のチャンスをスルーしているのと同じことだからだ。
このようなチャンスが来たのであれば普段の数十倍の利益を出したとしても多すぎるということはない。
例えば普段2~3万円の利益で満足している人であっても
そのような日には数十万円あるいは100万円オーバーまで
利益をとことん追求して構わない。
投資は難しいところで数万円の利益を上げるよりも
実はイージーモードに突入したときに100万円の利益を出す方が簡単だからだ。
特に普段真面目な方は毎日のように数万円の利益を重ねることこそが投資において重要なことだと考えがちだが
実はチャンスのときに100万円の利益を上げて残りの日は
休んでおいたほうが時間的には効率が良いのである。
こんなことを言ってしまっては身も蓋もなくなるが
バカ正直に毎日利益を出そうとする人ほど投資の罠にハマりやすくなる。
投資の真髄は常にお金を投じ続けるということではなく
チャンスのときのみお金を投じるということが本来の在り方なのだ。
チャートというものは毎日決まった動きをするわけではなく
まったく動かないといった日もあれば、すこぶるよく動くといった日もある。
また時間帯によってもこの差は生じている。
そして、この差を感じてそれを利用すれば良いということである。
ランダムに動く相場では数万円の利益を出すことすら難しい。
ところが一方通行の相場であれば
動く方向へ掛けてさえいれば時間とともにお金は増えていくのである。
後はその方向感を正確に、そしてできるだけ早く捉えられるかどうかだ。
これは訓練次第でどうにでもなる。
もう一度要点を言っておくと
資金が増えない中級者はミスが多いということである。
そしてそのミスは、難しい相場で戦っていることが原因だということである。
上級者を目指すのであれば以上をヒントにどのような立ち回りをすれば今より効率的に動けるか自分自身で考察してみると良いだろう。