FXトレードを有利に働かすには

FXトレードに興味を持ち始めた方や、FXトレードを開始して間もない方の中には

「よし、FXトレードで一儲けをしてやろう」
「将来は億トレーダだ」などと意気込む方もいらっしゃるかと思います。

何かをやり遂げるにはモチベーションが大事であり、希望がなくては続けることもできません。

ですが、その思いが空回りしてしまわないためにも、次のことは覚えておいた方が良いと思われます。

投資で安定的に利益を出すためには、システムを深く知り、誰よりも優位に活用することである。

何を言っているのかさっぱり理解できないという方のために少し説明をしていきます。

仮にあなたが
FXは上か下かのどちかを当てれば利益がでる
勝率は50%程度なので少し勉強すれば誰でも勝てるようになる。
このように考えて
FXのトレードを開始したとします。

結果を見るまでもなく、この方の資金の大半は消えてなくなることになります。

なぜそうなるかと言いますと、FXトレードで勝つための知識と経験が圧倒的に不足しているからです。

確かに為替相場は時間の経過により上か下かに動くことになりますが、その過程がより大事であり、さらに動く時間、方向性、値幅などの様々な要素を理解できていないのであれば、適切に利益を上げることはできないのです。

仮に方向性だけ合ったとします。
例えばドル円で105円で買いポジションを持ち
その後105円10銭になったとします。

これは10銭(10pips)の利益が出ている(※手数料はここでは考慮しません)ことになりますが
初心者の方はどのタイミングで利益の確定をすればよいかがわからないのです。

つまり、まだ伸びる余地があるのか、反転が近いのかなどが理解できないので、トレードがすべて運任せとなるのです。

これが例えばプロであれば反転が迫っているので、今のタイミングで決済することがベストである。もしくは、まだ伸びる余地があるのでこのまま維持することがベストである。というように答えを出せるのです。

的確に利益を出せるのがプロとアマチュアの差です。

「FXシステムへの理解」

FXのトレードシステムは為替取引業者により運営されています。

日本の場合は自前のシステム(その会社が作成したシステム)により運営されていることが多く、
海外の場合は大手のメジャーなトレードシステムを契約料を支払い借用しているケースが多いです。

みなさんがよくご存知のMT4(メタトレーダー4)
はMetaQuotes Softwareという会社により開発され多くの為替取引業者に提供されています。

海外での為替取引のデファクトスタンダードであり、利用者も世界一の為替取引システムです。
現在ではMT5も提供していますが、依然としてMT4の利用率が高い状況にあります。

そして私が主に利用していますのはcTraderという為替取引システムです。
こちらはSpotware Systemsという会社が各取引業者に提供しています。

cTraderの良さはMT4と比較して直感的かつスピーディーに操作が行なえるところです。
すべての操作がMT4より快適であり、デフォルトで日本時間の表示や複数ポジションの一括決済機能があります。

トレードで利益を出すにはこれ以上のシステムは存在しないと言っても良いくらいです。

わかりやすく例えるのであればcTraderを利用することでMT4での取引と比較して10%程度の利益が上乗せされるイメージをお持ちいただければよろしいかと思います。
しかも普通に取引を行うだけでです。

なぜこのようなことが起こるのかと言いますと
cTraderはECN取引(電子決済取引)をメインとして開発したプラットホームになりますので
これまでのシステムよりも決済スピードが早く
しかもスプレッド(売値と買値の差)が小さいからです。

決済スピードが遅いと、スリップページ(注文時の値とかけ離れた値で決済される)が発生したり、約定拒否(注文が成立しない)などで折角のチャンスを取り逃がしたり、注文が成立しても大きなマイナスでのスタートとなったりします。

このようなことが度重なると大きな痛手となるのです。

またスプレッドが大きいと、トレードの度に余分な手数料を支払うことになりますので、これも芳しくはありません。

cTraderはこのような隠れた手数料を節約するために、これ以上ないというシステムに仕上がっているのです。
仮にMT4でマイナストレードになる場面であっても
cTraderであれば利益になるといったケースもあるくらいです。

それほどに、決済スピードとスプレッドは為替取引においては重要なのです。

話を戻しますが、日本の多くの為替取引業者では
自前のシステム(社内システム)を作成し提供していますが、上記の2つのシステムと比較し使い辛く、さらにはスプレッドが大きく広がったり、スリップページ(注文時の値と異なる値で決済される)が多く発生する傾向にありますのでギャンブル性が高く安定的に利益を出すことには向いていないシステムだと言えます。

日本の多くの業者ではディーリングシステムという相対取引を用いて為替の仲介を行っていますので顧客の損失が会社の利益となるために自社のシステムに様々な隠された仕掛けが施してあります。

そのため、表面上は極小の固定スプレッドを宣伝文句にしていますが、思いがけない場面で異常にスプレッドが拡大したり、スリップページが発生したりするのです。

これらはすべて自社の利益となるためにシステムに組み込まれたものなのです。

また追証という誓約がありますので、どのような理由であれ、大きなマイナスが発生すればトレーダーがその分を取引業者へ支払わなければいけません。

例えば、システムトラブルで決済ができずにマイナスが出た、或いは建値と大きくかけ離れた値で不利約定したとしても条件により支払わなければいけなくなるケースもあるということです。

このようなことが一度でも起きたのであれば
これまで築き上げた資金を大きく減らすこととなりますので日本独自の追証システムはトレーダーにとって好ましくないということがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに海外の取引業者ではゼロカットシステムが主流であり、口座残高がマイナスになるということはありません。その前に強制決済されるからです。

次回へと続きます。