トレード手法の有効性について

トレードで勝つための武器としてトレード手法を求めるといった方が多いです。

手法を身につければ常勝トレーダーになれるのか?
と聞かれれば答えは否です。

一般的な方や投資を初めて間もない方はトレードをするためには手法が必須であり
最初に覚えておくべきものだという認識があります。

ですがプロの見方は違います。

そもそも手法は覚えるべきものではないということです。

チャートのことを深く理解していれば手法と呼ばれているものは自然と浮かんでくるからです。
しかもその相場に最適なものが浮かんできます。

例えばブレイクアウト手法(これまでの高値または安値を更新したら順張りを行う)と呼ばれるものがありますが、どのような状況においても効力を発揮するといったものではないということです。

つまり、これらの手法を使うにあたってはその手法が効果的に働くかどうかを先に見極める必要があるということです。

これができないのであれば単に相場に手法を機械的に当てはめているだけなのでギャンブルをしているのと変わらないということです。

ブレイクアウト手法は一方向に強い動きをする相場においては有効ですが、そうでない相場ではもとに戻る危険性があり使ってはいけないのです。

ですから、手法が現相場に適合するかどうかの見極めを先に行う必要があり、機械的に高値安値を更新したからといってその手法通りにトレードをしても勝てないということです。

手法を使うにあたっては根本的な相場への理解というものが必要となるのです。

真の意味で相場を理解していれば、未知のチャートにおいても最善の手法が浮かんでくるのです。

チャートの未来の変化は、これまでの履歴、動き、スピードなどからある程度は読み取ることができます。

エントリーをする前に大体の勝率と取得する値幅は予測可能です。

あとはその条件でポジションを持つかどうかを決めるだけです。
(予測勝率が60%程度で獲得可能pip数が15しかないのであれば今回は見送りなどど決定付けます。)

このようにプロのトレードは一般的な常識とは
全く異なるプロセスにより構成されているのです。

次回に続きます。