FXの限界値

FXの魅力は何だと思われますか?

これを即座に答えられる方は周りの方々よりも物事をよく考えられている方だと思われます。

その答えはレバレッジです。

レバレッジとは「テコ」の意味で口座の資金に対して指定された倍率の取引ができるというものです。

それで、株式の場合も同じようにレバレッジ取引ができるわけですが倍率が3倍までと決められているためにFXのように少ない資金を効率よく運用することができないのです。

つまり同じ1000万円を運用しようとした場合、FXであればレバレッジ100倍のケースで10万円で取引が可能となりますが、株式の場合は333万円以上ないと取引ができない(実際はそれ以上に必要)ということになります。

このように株式市場は資金が少ない方にとってはかなり不利な取引を強いられるということになります。

私が株式取引は5000万円以上の資金からというのはこのような意味があります。

つまり、5000万円でその2倍の1億円の取引をするということになります。

同じようにFXで1億円の取引をする場合はレバレッジ100倍として100万円の資金で運用できるわけです。

これだけでも50倍の資金効率の差があることがわかります。

もちろん株式の場合はFXよりも変動率が大きいためにこの数字がそのまま当てはまるわけではありませんが実際に取引をしていただくとその違いは明白だと思われます。

私が投資初心者の方に株式ではなくFXから始めることをお勧めするのはこのような理由からです。

さて、ここからはFXを利用して効率的に資金を増やす方法について考察していきたいと思います。

先ほど言いましたレバレッジですが、取引業者によって設定値が異なります。

国内業者では一律で25倍となっていますが、
海外業者では各社により異なり、100倍から1000倍程度と開きがあります。

それで、レバレッジはどの数値が適切なのかと言いますと、私の経験では100倍までが安全性を維持しつつ最大限のレバレッジ効果を発揮できる数値かと考えています。

100倍のレバレッジの場合は最大で1%の変動率まで耐えられるということになります。(単純計算)

わかりやすくドル円に例えますと、
現在値は104円程度ですが、この1%(1.04円=104pips)分の逆変動が起これば資金がゼロになる計算です。
(実際にはその前にロスカットされます)

つまり、レバレッジ100倍で104円でドルの買いポジションを持った場合、103円になるとほぼ全損といった状態なります。

さらに分かりやすいように、現金化して考えます。
レバレッジ100倍は104万円の資金で1億400万円分のドルを買ったということになります。
それで、103円になると1億300万円になるわけですから差額の100万円分が消えてなくなるというわけです。

これはピップスに直しますと100pipsということになります。為替の急変動があった際には100pips以上動くこともありますのでこのレバレッジ100倍という数値は常用できるわけではなく、ここぞと言う場面でしか使えない数値だということがお分かりいただけるかと思われます。

加えて言いますと、常用できる数値はレバレッジ50倍程度と考えております。
これであれば200pips程度堪える(実際にはストップロスを入れますのでそこまで堪えることはありません)ことができますのでデイトレードであれば破産リスクを避けつつレバレッジの良さを最大限に利用することが可能となるわけです。

海外口座の有名どころではXMが888倍のレバレッジを宣伝文句にしていますが、実際に888倍のレバレッジでポジションを持ちますと10pips程度の逆変動で消えてなくなりますので使い物にならないということが分かります。(公には出来ませんが888倍はギャンブルトレード用の設定値となります)

表題に戻りますが、FXの取引限界値は資金の100倍程度になると考えています。FXで早急に利益を出したいが為にレバレッジをそれ以上に上げるという事は可能ですが、かなりの危険性を伴い、全損リスクもありますので適正なレバレッジを選んで取引することが肝要だと言えます。