投資の極意

こちらを御覧の方々は投資について理解を深めたい
トレードで利益を上げたいという方々ばかりかと思われます。

それで、私から最も重要なことについてお話しするのであれば、勝とうと躍起になっている間は勝てないということです。

特に手法探しに躍起になっている方ほど勝てないということになります。

それは、根源的なものを知ることなく、どうでもよいことに振り回されているからです。

今は情報化社会ですので、ネットで調べれば無数にトレード手法についても出てきます。
ですが、それらを見ただけではほぼ勝てるようにはならないということです。

例えそこに書かれている方法論が合っていたとしても、それを使いこなせるかどうかはまた別次元の問題だからです。

トレードでは総合力が試されます。
例え基本的なことを理解していたとしても実践で出てくるチャートは未知のチャートであり
基本的な型式からはかなり外れたものも多数出て来ます。

ですから、型を覚えていてもそれを応用できなければ意味がないのです。

「勝つこと=増えること、ではない」

とりあえず、勝つことができれば資金は増えると思われている方はほとんどかと思われますが

いくら勝ったとしても、勝ち金額よりも負け金額が上回れば資金は増えるどころか減るのです。

トレードには計算が必須で負けの金額より勝ち金額が上回るように行わなくてはいけないのです。

いくら連勝したとしても一回の負けで帳消しにされてしまうこともあるのです。

ですから、トレードをする際には、時間配分と利益と損失の割合を計算し、プラスになるときのみトレードを行うようにしなければいけないということです。

例えば上昇トレンドのチャートを見たとき、
レジスタンスまで50pipsあり、所要時間が4時間程度かかりそうな場合、4時間連続でチャートを見ていられる状況であれば50pipsを目指して構わないのですが
1時間しかない場合はある程度伸びた場面で利確をしておいた方が確実です。

なぜなら、順調に50pipsまで伸びるかどうかがわからないからです。
4時間後にチャートを開いたときに逆にマイナス50pipsになっていることもありえるからです。

利幅を数十pips伸ばそうとする場合にはほとんどのケースでそこに至るまでに逆方向にも進みますので
浅く損切りラインを設定すれば損切りに引っかかりますし、深く設定していたとしても場合によりロスカットされその後に上昇するといったパターンに見舞われることもあります。

要するに、どのような戦略を用いたとしても
チャートの動きが悪ければ損失が出てしまうということなのです。

ですから、そうならないためには、チャートの動きを読むということから始めないといけないわけです。

チャートの動きが読めていれば、前記のような荒れるチャートであれば伸びたところでこまめに利確を行い
また押し目まで待ってエントリーすることが出来ます。

これらは千の手法を持っていたとしても、チャートの動きがわからなければ真似ができないことなのです。

またいくらのロットでポジションを持つのかについても、経験がないと画一的になりますので

危険度に関わらずに同一数のポジションを持つことになります。
そうすると、いつかは大きく負けるターンが来るということです。

ですがチャート読みが根底にあれば、事前に危険を察知できますので、通常よりポジションを減らしたりトレード自体を避けることが出来ます。

このようにして、多くのトレーダーが損失を出す局面であってもほぼ無傷の状態でくぐり抜けることが出来るのです。

最後にもう一度繰り返しますが
上辺だけを学んでも、何も変わりませんし、勝てるようにもならないということです。

それよりも根源的なものについて思考し、答えを出せるようにならないと、先が見えない相場の世界で生き残っていくことは難しいということです。