トレードを始めようとする方々は
利益を出すということを目的とする方がほとんどかと思われます。
それで、今回は利益を出すためのトレード戦略についてお話したいと思います。
「トレードの利益はpips単位で考える」
よくトレードで○○円儲かった、月間の利益目標は〇〇万円などという言われ方をしますが
トレードの利益を計算するにはpipsを基準にすると分かりやすくなります。
例えば月に100万円稼ぎたいという目標を立てるのと
月に100pips稼ぎたいという目標を立てるのとでは
同じ用に見えても、前者は具体的にどのようなトレード戦略を用いるのかがわかりにくくなるということです。
これをpips単位で考えますと、月に100pipsですから
月に平均で20営業日トレードをするとしますと
1日単位では5pips,週単位であれば25pips取得すれば
目標を達成できることがわかります。
この月に100pipsという目標値は少しトレードを勉強すれば、ほとんどの方が達成できるレベルになります。
ですから、後はこれに目標金額を入れて式を完成させればよいだけです。
例えば月に100万円の目標値であれば1pipsあたり1万円になるようにポジションをとればよいだけです。
この場合、100万通貨のポジションを持つことで1pipsで1万円となりますので、後は予定通り100pipsを取得すれば100万円を達成できるということです。
それで、最初に戻しますが、先に100万円の目標値を設定しますと、どのようにして100万円を達成してよいかがあやふやになるということです。
この場合も1日5万円を達成することで目標はクリアできますが、5万円をどのように取得するかが明確にならないということです。
仮に普段10万通貨でしかトレードをしない方が
100万円の目標値を設定してしまうと、1000pips取得しなければいけなくなりますので、その時点で破綻しているということなのです。
そして、それでも無理に目標を達成しようとするならば、オーバートレード(トレードのしすぎ)となり
目標どころかマイナスを出すことになるということです。
ですから、最初に取得可能なpips数からカウントして
目標金額を設定しなければいけないということです。
例えば100万通貨のポジションを持つにはレバレッジ50倍の取引をするとしてドル円(105円で計算)であれば210万円、ポンド円(145円で計算)であれば290万円の資金が必要となります。
レバレッジ50倍はトレードを少し学んだ方が制御可能な値となります。
つまり、この290万円の資金が用意できなければ、そもそも100万円の目標値を立ててはいけないということが解ります。
このように計算することで資金と目標金額の関係が明確になります。
月に100pips(1円分)の取得をベースとして考えることで、これに取引通貨数を掛ければ利益が求めらるということです。
100万通貨なら100万円、10万通貨なら10万円ということになります。
ここで問題点を挙げるとするのであれば、多くの方は取得pips数を増やすということに精力を注ぎ込んでいるということです。
これでは無理無謀なトレードが増えることになりますので、結果的に悪影響を及ぼすことになります。
なぜなら、獲得pips数というものは相場によって
どれくらい取得できるのかが異なり、動かない相場であれば当然のように少なくなるからです。
つまり、動きの少ない相場で、無理やりpips数を上げようとすると、トレードをしすぎて破綻してしまうということです。
ですから獲得pips数はあらかじめ低めに設定しておくべきなのです。
これは安全マージンを取るという意味もあります。
もちろん目標獲得pip数が100であったとしても
それ以上(例えば200、300)のpipsを獲得することもありますが、それはそれでよいということです。
問題となるのは目標値を高くしすぎたために破綻を引き起こすということです。
また話を戻しますが、目標値を低めの100pipsにすることで心に余裕が生まれますし、それが良いトレードにつながるということです。
後は、どれだけのロット数で取引をするかです。
月間100pipsですから、100万通貨の取引であれば100万円、10万通貨の取引であれば10万円の利益となるわけです。
前の例で言いますと、290万円の資金で100万通貨(10ロット)の取引が可能となりますので、10万通貨であれば29万円、20万通貨であれば58万円の資金を用意すればよいことになります。
もちろん、ここでの例はトレードを覚えたての方の設定となりますので、トレードスキルに応じてこれらの値は変わってくることもご了承下さい。