トレードを開始される方、或いは開始に向けて準備をされている方は、トレードで大きく利益を出すということを目標にされてるかと思います。
それで、今回はトレードでどれくらいの利益を出すことができるかについてお話したいと思います。
「トレードの利益の出方」
トレードの利益は日単位では基本的に不規則ですが
週単位や月単位で目標値を決めることで安定します。
例えば週に1回程度は50pipsや100pipsが一方向に動く相場が訪れますので、そのような波に乗ることで短時間で数十pipsを取ることが出来ます。
ですが、そのような流れは毎日あるわけではなく、週に1.2回程度です。
時間的には16時から18時、そして、22時から23時に始まるケースが多く見られます。
これはロンドンの開場時間とニューヨークの開場時間に合わせて動いているということになります。
それぞれのビッグプレイヤーはイギリス系ヘッジファンドとアメリカ系ヘッジファンドです。
個人投資家の一部は億単位の資金で運用していますが
ヘッジファンドは兆単位ですのでとても太刀打ち出来ません。
ヘッジファンドが入ると、普段の相場ではありえない急な買上げや売り崩しが見られるのが特徴です。
ヘッジファンドには国の資金も入っていますので多少ダーティーな取引も政府公認で許されるのです。
さて、ここで少し寄り道をして相場で利益を出すにはどうすればよいかについてお話します。
勘の良い方はもうお気付きかと思いますが、それはビックプレイヤーの動きを察知して追随するということです。
短時間で100pips以上動かすということは個人投資家ではとても無理な話で、ヘッジファンドの資金量があればこそ可能となる力技です。
そして、この大波の一部でも取れたのであれば、それは普段の相場でコツコツと数pipsを取るよりも遥かに効率が良いのです。
時には1日で100pips以上取れることもあるくらいです。
「トレードの目標利益と資金」
では、話を元に戻して、トレードの目標利益と資金についてお話します。
ここではわかりやすくするために円単位で話を進めて行きます。
一般の方がよく目標として掲げるのが月に○○万円を稼ぎたいというものです。
それで、○○万円を稼ぐにはどのようなプロセスが必要かと言いますと、その〇〇万円の10倍の資金を用意すれば可能となりますよ、ということです。
例えば月に10万円なら、100万円の資金を用意すれば達成できるということです。
慣れれば、その倍の20万円まで可能です。
もちろん、トレードスキルがあるということが前提です。
ですから、最初の資金さえ用意出来ればトレードの恩恵を受けることができるのです。
そして、前述のようにヘッジファンドの癖を理解することで更に容易に達成できるのです。
「トレードで独立するには」
トレード一本で独立するにはどれくらいの利益が必要かと言いますと、最低レベルで月に100万円の利益になるかと思われます。
これは資金で言いますと、500万円から1000万円あれば達成可能です。
つまり、それくらいの資金があればトレードだけでも生活できるということです。
これは個人的にはすごく低いハードルだと感じていますが、みなさんは如何でしょうか?
私がそのように感じる理由としましては、仮に他の商売、例えばコンビニの加盟店契約をした場合、諸々の経費を合わせると同じように500万円程度は掛ってしまいますが、労働時間が長い割にそんなに稼げないということです。
コンビニオーナーの場合は平均年収で700万円というデータがあります。
これは月平均で58万円程度となります。
同じく、FX投資で500万円の資金を元に計算しますと
月利10%なら50万円、20%であれば100万円となります。
これだけを聞きますと、コンビニ経営の方が良いようにも思えますが、コンビニ経営は24時間休みなしで土日も関係なしという過酷な労働環境だということです。
トレードは土日は休みですし、平日も4時間から8時間程度の実働です。
つまり、5分の1以下の労働量だということです。
仮に1日平均で6時間、月に20日間のトレードをしたとして月の合計は120時間となります。
次にコンビニの場合ですが月に30日24時間休み無しとなりますので、月の合計は720時間となります。
このように計算しますと丁度6分の1の労働時間となります。
つまり、500万円の元手で50万円を稼いだとしても、コンビニ基準ではその6倍の300万円を稼いだということになります。
話はこれで終わりではありません。
投資の場合は資金が増えると利益も連動して増えますが、コンビニ経営の場合は上限が決まっていますので
ある程度の利益になるとそこから先は頭打ちになります。
むしろ、店の改修やバイトの管理など必要経費や直接店の売上とは関係のないことに時間を取られますので
効率性が下がるのです。
わかりやすく言うならばどん詰まり状態になるということです。
これはフランチャイズのシステム上、上部の組織が儲かって、末端は消耗させられて終わるということですので仕方のないことではあります。
「1000万円までの道のり」
1000万円という資金はトレード一本で生活をする方にとっては必要となる額です。
ですが最初から投資資金として1000万円を用意できるという方は稀で、一般的には少ない資金から開始して徐々に資金を増やすというプロセスを辿ります。
それで、開始時の資金ごとに1000万円まで到達するにはどれくらいの期間が必要なのかを計算したいと思います。
先ずは開始資金100万円でのケースです。
月利20%を出せる方であれば1年と1ヶ月で1000万円に到達します。
月利10%であれば、2年と1ヶ月です。
次に資金50万円のケースです。
月利20%を出せる方であれば1年と5ヶ月で到達します。
月利10%であれば、2年と8ヶ月です。
最後に誰もがチャレンジ可能な資金20万円のケースです。
月利20%を出せる方であれば1年と10ヶ月で到達します。
月利10%であれば、3年と6ヶ月です。
※何れも複利での運用例となります。
このようにして比較しますと、資金が少ない方であっても期間こそ長くはなりますが達成は可能ですので、我慢強い方であれば小資金からでもチャレンジしてみる価値はありそうです。
(※小資金の方が失敗する原因の多くは一気に資金を増やそうとすることです。小資金の方は初めの内は資金の増え方が少ないため、この期間を焦ることなく我慢強く続けることが成功の秘訣となります。)
資金100万円と20万円のケースで見ますと、
月利20%であれば、およそ9ヶ月の差となります。
これは月にしますと9万円程度になりますが、この金額を9ヶ月間貯めておいて資金に充当するのか、それとも20万円で先にスタートをして9ヶ月後に100万円にするのか、どちらを選択するのかはあなた次第ということになります。