FXとバイナリーオプションの違い

「1日1万円以内は労働」

あなたがトレードスキルを身に着けて、1日1万円程度は稼げるようになったとします。
ですが、それは本来の投資ではありません。
本人は投資をしているつもりかもしれませんがそれは労働だということです。

なぜなら、トレード自体が積極投資という形態であり
能動的にトレーダーが思考、決断し、それにより得られるものがお金だからです。

長期のゴールドへの投資のように何もせずに寝かせておいて
得た利益ではないということです。

トレードには拘束時間が発生しますし、だまっていてお金が増えるというものではありません。

ですから、1日1万円程度の利益であれば労働をしているのと変わらないということなのです。

そして、この枠が外れるのが1日5万円を超えた辺りだと思われるのです。

ですからトレードをするのであれば、初期の目標として1日5万円以上は目指してくださいということです。
これは月にすると100万円です。

そして、億トレーダーになりたいのであれば、その10倍の1日50万円は目指してくださいということです。
これは月に1000万円です。

これで年にすると1億2千万円になりますが
12月と1月は年末年始で市場が閉まる日がありますのでトレード可能日数も減り利益も減ります。
それでも1年を通して200日のトレードは十分に可能な範囲となります。
すると、50✕200でちょうど1億円になるのです。

「焦りと罠」

あなたがめでたく初心者の域を脱してトレードで利益がでるようになる頃に掛かりやすくなる罠があります。

それはもっと早く、大きく利益を出したいと思うようになるということです。

トレードにあせりは禁物です。焦りがあるとそれだけでトレードの質を極端に落としてしまうからです。

たとえ、あなたがある程度稼げるレベルになったとしても
この焦りの罠に引っかかることでこれまでコツコツと積み上げてきた利益を根こそぎもっていかれることにもなるからです。

相場には波があります。
面白いように儲かる時もあれば、少しの利益を出すことさえ大変だという時もあります。

つまり、投資の利益は相場に左右され、必ずしも計画通りには行かないということです。

ですが投資を始めて間もない内はこれらのことを理解できずに
無理にノルマを上げて、その結果、自爆をしてしまうことにもなるということです。

例えば、FXで1日1%を稼げるようになったとします。
ですが、それではまだ少ないと考え、一気にお金を増やそうという気持ちが芽生えたとしたら、それは破綻の前兆かもしれません。

大きなポジションは大きな利益をもたらしますが、一方で大きな損失にもなります。

資金に対して大きすぎるロットを持つことでコントロール不能の状態に陥り、その結果、大きな損失が出るのです。

これらは投資初心者がよく陥るプロセスです。

「投資対象と特性」

短期投資でも様々なものがあります。

主なところではFX、バイナリーオプション、株などです。

これらは、似ているところもあれば違うところもあり、
この違いを理解した上で投資をするということが重要となります。

それぞれの特性を理解することで、利益を最大限にまで高められます。

例えばFXは資金が多ければ多いほど優位になりますが、バイナリーオプションではある程度の資金からは優位性がなくなるということです。

FXでは資金をもとにしてレバレッジを利かせて取引を行いますが、
バイナリーオプションではこの概念は存在せず、ノーレバレッジで等倍の原資を投入します。あらかじめ投資できる上限が存在し、この1回あたりの上限のデフォルトは5万円だということです。

ですから、投入分の原資があればよく、それ以上の資金を入れておいても意味がないのです。

1回に投じる資金が5万円であれば5万円で構わないし、3回分の15万円であれば15万円あればよいのです。

バイナリーオプションの特性としてエントリーから判定までが一本道ですので、エントリーこそがすべてとなります。

FXであれば、エントリーがまずくても決済のタイミングで修正が可能です。

これだけを聞くとFXのほうが良さそうにも思えますが、逆に言いますと決済のタイミングが悪ければ損失がどんどんと膨らむことにもなるのです。

ですから、それぞれの特性を理解していなければいけないということなのです。

例えば相場が上昇または下降のトレンド状態にあるとします。
この場合、FXとBOのどちらにおいても利益を出せますが、その利益の出方は異なります。

FXは獲得pips数により利益の増減が変わりますので、できるだけ多くの値幅を取る必要があります。
ですが途中で相場の流れが変わり反転した場合にはこれまでの含み益が減ったり、マイナスになるということもあります。

BOでは数分後には結果が出ますので、FXのように長時間粘って利幅を取らなくてもよく、早々と利益を確定できるのです。

ですからチャートさえ読めれば時間効率が良いのはBOの方なのです。
それでBOの弱点は投資の上限があるため100万円以上を稼ぐとなると投資効率が落ちるということです。

例えば1つの投資タイミングにおいて、3クリック出来たと仮定します。
このケースではFXでは100万通貨✕3=300万通貨の投資が可能となります。
これは1pipsにつきプラス3万円となります。
またBOの場合は、5万円✕3=15万円の投資が可能となります。

それで、BOの場合勝った場合の利益は12万7500円となります。
一方、FXでは1pipsにつき3万円ですので4.25pipsで同等の利益幅となります。FXの場合はスプレッド分と手数料分を計算に入れる必要がありますのでこの分を2pipsで計算しますと、6.25pipsで同等の利益
それを超えれば、FXの利益が上回ることになります。

この後、数十pips伸びることになればFXの利益は大幅に伸びることになりますので、ボラの高い相場であれば伸びしろがあるFXがより優位と言えます。
仮にこの後10pips伸びれば30万円が今の利益にプラスされ、20pips伸びれば60万円の利益がプラスされます。
一方でBOはその後何pipsプラス変動が起ころうとも利益は変わらずに固定の12万7500円のままです。
これは相場状況によりどちらが優れるかという基準も変わりますので
明確な答えは出せませんが、BOの利益は固定型にあるのに対して
FXは変動型であり、ボラティリティの高い相場であればあるほど
より優位性が増すということになります。

一方でBOはボラティリティが低い相場であっても固定利益なので
一定の利益は保証されるというメリットがあります。

「BOの最大のメリットは?」

さてFXのメリットは理解されたと思われますが、BOのメリットについてはどうでしょうか。

私が考えるBO最大のメリットは資金効率の高さにあると言うことです。

先程の15万円を例にしますと、BOでは勝ちの場合に12万7500円の利益を得ることが出来ますが、これと同じ利益をFXで出すにはどれくらいの
pips数を獲得すればよいのかを計算すると解りやすくなります。

ここでは解りやすくするために、GBPJPYの通貨ペア(1ポンド=150円で計算)を利用します。

この場合レバレッジ100倍を利用したとして1500万円分のポジションを持つことが可能となります。
ですから10万通貨分のポンドのポジションを持つことが出来るということです。

この場合1pipsのプラス変動で1000円の利益となりますので、12万7500円分の利益を出すためには、129.5pips(手数料2pipsで計算)のプラス変動が必要となります。

短時間でこれを実現させることはほぼ不可能ですので、資金効率ではBOの圧勝となります。

つまり、15万円という小資金を効率よく活用できるのはBOの方であり、BOは少ない資金をFXよりも効率よく増やせる投資であるというのが結論です。

対してFXは1000万以上の資金を用いて100万通貨単位のトレードをすることでBOを凌ぐ利益幅を出せるということです。

次回に続きます。