株式市場について

前回はFXとバイナリーオプションの比較についてお話しましたが

株式との比較についても気になるという方もいらっしゃるかと思われますので
今回は特に株式市場の特異性についてお話したいと思います。

ご存知のように株式においてもデイトレードはメジャーであり
有名なトレーダーとして知られていますBNF氏やCIS氏も株式のトレードがメインです。

ですので、株から入るといった方も多いのではないでしょうか?

実は私も、最初の投資は株からです。
最初は日本株、次にアメリカ株の主にナスダック銘柄、次にFX
バイナリーオプション、仮想通貨といった順番になります。

そして現在は主にFX、それと並行して海外株の長期投資、ゴールドの長期投資、ビットコインの長期投資そしてバイナリーオプションは今現在はほとんどしていません。

それで、株式ですがFXとはいくつか相違点があります。
例えばFXは売りと買いの両方のポジションを持つことが出来ますが
株の場合は借貸銘柄でないと売りポジションを持つことが出来ません。

もちろんこれは日本の株式市場の話であって海外では売りの制限はありません。

また、ストップ高、ストップ安という取り決めもあり、一定の価格以上になるとそれ以上は上がらない(下がらない)ということです。
これは1日ごとに更新されますので、当日ストップ高になりますと、翌日はそれ以上の価格での取引が可能となります。
ですがその日も同じようにストップ高の値幅制限に掛かりますと、同じくストップ高となります。

例えば製薬会社が画期的な新薬を開発したというニュースが流れれば
数日間連続でストップ高になるといったことにもなります。

また不正会計などで倒産の危機にある会社はそれがニュースになると
連日のストップ安になり、値がついた頃には当初の価格の5分の1以下ということも有り得ます。

このストップ制限も日本独自のものであり、海外ではこのような制限はありません。

また購入する際にも単位株という仕組みがあり、企業からあらかじめ決められた単位でしか取引することができなくなっています。

例えば任天堂の株価は現在価格で64800円ですが、任天堂は100株単位の売買しか認めておりませんので、最低でも648万円が必要になるということです。

その点、アメリカ株であればすべての銘柄で1株から売買できますので非常にわかりやすくユーザーフレンドリーなのです。

またこれも日本独特の仕様なのですが、信用取引(貸株制度で3倍のレバレッジが可能となる制度)を用いた場合、損失が出た際には追加証拠金を求められるということです。

例えば、不正会計や不祥事で会社が倒産の危機あるとき、ストップ安が連日続くこととなり、株を売りたくても売れないといった状況に陥ります。
この場合、問題は会社にあるわけですが、投資家はその責任について会社の肩代わりをしなければいけないということです。

つまり、買った株がほぼ無価値になったとしても保障がないばかりか
信用取引でその会社の株を買っていた場合は、その分も支払わなければいけないということです。

例えば、300万円の資金でその会社の株を資金の3倍の900万円分を買っていて、会社が倒産した場合は資金が0になるだけではなく、追加で600万円の支払い義務が生じるということです。

つまり、600万円の借金が残るということです。

これを聞いて、それでも日本株をしたいというのであれば構いませんが
私は日本株、特に日本の株式市場を通して日本株を買うことはおすすめできません。

それでも日本株の取引をしたいということであれば、資金5千万円以上を用意して信用を使わず現物のみのトレードをおすすめします。
これであれば最悪の事態が起きたとしても追証が発生することはないからです。

以上のように不合理でかつ制限が多く設けられている日本の株式市場はその閉鎖性やシステムの歪を表しており、私が日本市場の積極利用を避けた理由になります。

私は、すべてのことを分析し、公平性が有るかどうかを判断した上で投資対象を決定していますので、日本の株式市場はそれに合致しなかったということです。

ですから私の場合は直後にアメリカ市場をメインとして取引するようになったということです。

さて、私の話はどうでも良いのですが、日本市場でデイトレードをするのは上記のようにいろいろと制限があるため私はおすすめしません。

通貨を取引する為替市場と比較して会社の価値(株式)を取引する日本の株式市場は、その安定性や独自ルールの採用もあり、特に投資初心者の方にとっては不都合な面が多く、おすすめはできないということです。

次回はBNF氏の成功の秘密について私なりの見解をまとめましたのでお話したいと思います。