チャートを読めても負ける人

私は常々、チャートを読めるようになることが
投資で勝つことの一番の近道であり
唯一無二の勝ち続ける極意だと言ってきました。

ですが、チャートを読めたとしても負ける場合があるということです。
ここでその答えについてお話しする前に皆さんにも思考を巡らせて
その答えについて考えて欲しいと思うのです。

なぜなら、一つの問いについて考えることは、そのことについて深く理解することにもなるからです。

「理論と感情」

人は感情の動物だと言われています。
喜怒哀楽という言葉にもあるように、喜び、怒り、哀しみ、楽しむ、これらは人が人らしくあるために必要なものです。

ですが、投資では驚くべきことに、これらが必要とされないばかりか、逆に邪魔をします。

投資で利益を出して人生を豊かにしたい
こう考えて投資家になろうとする人は数知れず、、。

ですが、その思いが強ければ強いほど投資は失敗に近づくのです。

投資では機械的に計算し、感情を排除し、よく言われるようにルール通りに動くことで最も利益を得られるのです。

ですが多くの方は、これとは逆に、私欲を剥き出しにし、
合理性のない取引を繰り返しているのです。

人の感情は取引に不合理を持ち込み、合理的に勝てる取引から引き離しているということです。

つまり、人間的に豊かな人ほど、この泥沼に入り込んで抜けられなくなり勝てなくなるということです。

さて、先程の質問の答えですが
理論通りのトレードができているかということです。

チャートを読み、どのようなポジションを持ち、どう決済すれば利益になるということをわかっていたとしても
感情が邪魔をして、その理論通りの取引ができなければやはり勝てないということなのです。

例を上げるとすれば、チャートの形が良くないのを理解していながら、今日利益を出したいという理由だけでトレードをするといったことです。

このような自己都合の感情によりトレードを行ってしまうと、それは不利な状況でトレードをしていることになりますので、ほぼ負けてしまうということです。

チャートを読めていたとしても負ける人の特徴は
自分の感情をコントロールできないということです。

理屈通りにしか動けない人というと堅物でとっつきにくい感じがしますが、トレードではそのような姿勢が求められるということです。

もちろん、これはトレードをするときだけであって
日常の生活は感情を出して構わないのです。
これはあくまでトレードをするときの話なのです。

「永続的に勝つために必要なこと」

投資で勝ち続けるためには、いついかなるときも
理論通りに動かなければいけません。

もし自己の感情コントロールがうまく出来ないということであれば、その日はトレードを休むという選択が必要となります。

そして感情の起伏が激しい人は、そもそもトレード自体が向かないといったことも考えられます。

感情を制御できるかどうかが、勝てるかどうかに関わってくるからです。

今回、私が皆さんに伝えたかったことは、技術だけでは投資で勝つことは出来ないといったことです。

技術を持ちながらも感情を制御する術を持たないのであれば、やはり負け組に転落してしまうということです。

理論通りにトレードする
これを実践するためにはどのようにすればよいのか?
多くの勝てない方は、この問題の答えを出せないままでいます。

そして、これを克服したのであれば、あなたはすでに
勝てる投資家になっているということです。