「嘘と本質を見極める」
負ける投資家の共通点は嘘を本当だと認識してしまうことにあります。
例えば投資本を見に本屋さんへ行くと、こうすれば勝てるといった類の本が並んでいます。
ところが、それを買ってその通りにしても一向に勝てない訳です。
これは当たり前のことなのですが、負ける投資家というのは、なぜそうなったのかが理解できないのです。
投資で勝つには本質を見抜く目が試されるのです。
それは株の銘柄選択だけに留まりません。
ニュースの真偽や、宣伝の真偽、それに投資本の真偽もです。
世の中に存在するあらゆることには嘘が含まれており、その本質を見抜かなければ、真理には辿り着けないのです。
ところが情報に振り回されている内は、それに気づけ無いばかりか、それが本当だと認識し、誤った行動をして損失を被ることになるのです。
先程の話に戻りますが、投資本のすべてが正解ではありません。
その投資本の正解を見抜くのはあなた自身なのです。
本は売れればよいのです。
その本を買った人の勝ち負けよりも売上が重要なのです。
ですから、目に留まるようなキャッチフレーズで心を惹き
本を買わせようとするのです。
本の内容よりもそちらのほうが大事なのです。
これが本質というものです。
これはテレビで流れるCMでもそうであり、雑誌の広告でもそうです。
そして経済ニュースもその例に漏れません。
嘘か本当かはそれを見た人が判断しなければいけないのです。
ですから、何でも見た通りに信用してしまう人は投資では勝てないのです。
これを言い換えますと、何事も人任せで自分の頭で考える習慣がない人は投資では勝てないということです。
例えるならニュースで今ビットコンが値上がりしています。
と聞いて、じゃ自分も早く買わなければいけないと考えるような人は投資では勝てないということです。
そうではなく、何故ビットコインは値上がりしているのか?何故このタイミングでニュースになったのか?
ということを考えないといけないということです。
ほとんどの場合において、値上がりのニュースが出た時点が天井であり、そこから先は下がるというのは定番なのです。
少し投資に手慣れた人がニュースの逆を行け、と言うことがありますが、これはあながち間違ってはいないのです。
ここでなぜそうなるのか理解できないという方のために
説明を加えますと
株もビットコインもそうですが、急激に値上がりすると
それだけ利益確定をしようとする人も増えるのです。
ですから勢いよく値上がりしている最中は良いのですが
一旦、上昇の勢いが停止し、値下がりに転じる素振りを見せると、そのような人たちが我先にと売りに走るのです。
そして、天高く積まれた積み木が一気に崩れ落ちるように
暴落が始まるのです。
これらのことは市場で常日頃から行われていることなのです。
「表面に出ない本質」
株価でもビットコインでもそうですが、どのような経緯で
その価格になったのか?ということを考えないといけないのです。
先のビットコインの例ですが、もともと発行数が少なく
大口の動向により乱高下するという性質があります。
つまり、ニュースに反応しやすいということです。
ですが現在はETFに採用されたということもあり、今後は以前のような乱高下は減ると考えられます。
この理由ですが、ETF、つまりファンドに組み入れられたことにより、定期的に買いが入るという状況にあるということです。
機関投資家は顧客から預かった資金を運用しなければいけません。
ETFに採用されたということは、このときの対象にビットコインが正式に入ったということなのです。
つまり、ビットコインが大幅に値下がりしたタイミングでは機関投資家からの買いが入りやすい状況になっているということなのです。
そして、そこから先はジリジリと値を上げていくといった展開になるということです。
ですから大きな値下がりが出たとすれば、そのときに買っておいて、しばらく放置しておけばサヤを取れるということです。
仮に暴落するようなことがあれば、そこは絶好の買い場になるということです。
次回は投資家心理について触れたいと思います。