ビットコインが高値更新から急落するなど仮想通貨市場から目が話せない状況が続いていますが、それだけでなく今はNTF（Non Fungible Token偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ）関連の仮想通貨（暗号通貨、暗号資産）が熱くなっています。
NTF関連の通貨がまるで初期のビットコインを思わせるような値動きをしているのです。
ここでNTFについてわかりやすく説明をしておきますと
デジタルコンテンツの所有者証明機能のようなものです。
これを暗号通貨と同じようにブロックチェーンの技術を使って行います。
例えばデジタルのアート作品や写真はこれまでは
クリック1つでコピーすることができ、誰に所有権が在るのかが外部からは確認できず
その作品自体が誰のものなのかを証明することが難しく
その価値を担保することが難しかったわけです。
この証明機能が付くことにより、今、誰に所有権があり
またどのような経路を経て、それを手に入れたのかまで第三者が確認できるようになったわけです。
そして、イーサリアムの技術を利用することで
最初の版権者が作品の売買を繰り返す度に版権手数料が入る仕組みまで備えることが出来たのです。
例えば自分の作品を1イーサ（現在価格で50万円程度）（NTFコンテンツの売買はイーサリアムで行われます）で販売するとします。その際に再販されるごとの任意の手数料収入を事前に設定することができるのです。
仮にここで1%の手数料収入が入るように設定したとします。
この場合、作品が1イーサで売れた場合には最初の販売では作者は50万円の収入を得ることが出来ますが（ここでは理解しやすくするために細かな手数料は省いています）
2回目の売買（1回目の購入者が作品を売りに出した場合）で2イーサの100万円で売れたとしますと
その100万円の1%である1万円が最初の版権者に自動的に入るという仕組みです。
さらに、この作品が3回目に1000万円で売れたとします。
そうしますと、また、その1%である10万円が最初の版権者に入るということです。
これは売買が繰り返される度に入る収入になりますので
価値ある作品を生み出した人は生涯に渡って高額な版権収入を得る機会が出来たということになります。
これまでは自分の作品を1度売却してしまうと、それ以降の収入は絶たれましたが、この仕組みを用いることで未来永劫に収入化することが可能となったわけです。
これが非常に革命的なことで、昨今、NTF関連通貨や関連株が賑わっているということです。
元FACEBOOK、今はMETAという会社名に変更しましたが
このNTFを使ったシステムの総称をメタバース
META（超越）とUNIVERSE（宇宙）の造語で無限の広がりを意味します。と名付け
メタバースプロジェクトとして、今後様々な事業を展開することになっています。
その1つとして2022年に正式ローンチされるSandboxという仮想空間を使ったゲームがプレ公開されていますが、この仮想世界の土地（LAND,ESTATE）が驚くほど値上がりしているのです。
この世界での土地のことをランドと呼び、その土地が複数集まったものをエステートと呼んでいます。
この土地は区画ごとに販売され、1区画は96x96x128mの広さがあり、提供される総数は166464区画となっています。
プレイヤーはこの土地の上に建物を立てたり、ショップを作ったり、ゲームを提供したり、土地を貸し出したりしてお金を得ることが出来るようになっています。
つまり、リアルの世界と同じようなことが、このバーチャル世界を利用して行うことができるということです。
それで、今現在この土地を巡って争奪戦のようなことが起こっているということです。
仮にこのバーチャル世界が繁栄した場合、今よりさらにこの土地の価値は増すことになります。
ここではこの世界で利用できる独自の通貨も設定されており、それが暗号通貨のsandです。
この通貨はビットコインなどと同じように暗号通貨取引所で取引されています。
このsandは今年1月には4円程度で取引されていましたが同じく今年11月25日には969円と200倍以上の値をつけるまでになっています。
同じように、この土地であるLANDも初期（2019年12月）の売出し価格が1区画日本円にして5000円程度で買えたものが現在は150万円以上と300倍程度になっています。
※ちなみにこの土地の取引はイーサ（イーサリアム）で行われますのでイーサ自体の値上がりも含まれています。
正式公開は2022年ということで、公開目前ですでにバブルの状況ですが、この状況が公開とともに落ち着くのかそれとも更に値上がりを見せるのか、気になるところではあります。