投資をこれから始めようという方の中でも
積極的投資(株やFXなどのトレード)をされる方で特に注意していただきたいのが
儲けを急ぎすぎてはいけないということです。
早く稼ごうとしてはいけません。
現在存在する投資の中でも最速でお金を増やすことの出来る投資は仮想通貨を利用したFXです。
逆に、それだけお金を失いやすい投資だとも言えます。
仮想通貨で最も取引量の多いビットコインは1日に最大30%程度の値幅で動くこともあります。
これは仮に100万円分のビットコンを持っていたとしますと、1日で130万円になったり、70万円になったりすることもあるということです。
ビットコインを現物で持っているのであれば値が下がったとしても持ち続けていればよいのですが(一時的に70万円になったとしても1年後に200万円になることもあります。)
ビットコインをFXで運用する場合はレバレッジをかけて取引をすることになります。仮に3倍のレバレッジで取引をした場合に、マイナスの方に30%動いたとすれば90%以上のマイナスとなり、手数料を含めますと、口座残高がほぼゼロになるということになります。
現在、国内取引所のビットコインFXは最大で2倍のレバッジに制限されていますが、これはおそらく、上記のように短期間で全損するといった方が続出したからだと考えられます。
FXの仕組みをよく理解されていない方がいきなり
ビットコインFXで数十倍のレバレッジで取引(以前は国内取引所でも可能でした)すれば口座の残高がゼロになるのは時間の問題です。
ビットコンFXは通常の為替(法定通貨同士の組み合わせ)と比較しますと十倍以上の変動幅があります。国内取引所の通常の為替取引が25倍制限ですので、その10分の1以下の2倍に設定したのは至極当然だとも言えます。
逆にそれくらいの設定にしないと、ほとんどの初心者の方は数ヶ月で口座残高がゼロになってしまうということです。
それで、では2倍のレバレッジなら安全なのか?ということですが、必ずしも安全だとは言い切れません。
過去には短期間で2分の1以下の価格になったこともありますし、今後そうならないとも限りません。
つまるところ、FX取引を選択した時点で全損リスクは避けられないということです。
それを回避するには知識をつけて技術を身につけるしかありません。
私は投資を始めて間もない方にはビットコイン投資であれば現物取引しか勧められません。
現物であればたとえ半分以下の価格になったとしても何年か置いておけば買った価格よりも上に行くからです。
その時に手放せばよいだけです。
では等倍(一倍)ならどうかと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、等倍でFXをする意味はありません。
FXを利用してビットコインを等倍で買ったとしても、
毎日マイナススワップ(貸しコイン料)が発生しますので、ビットコインが値上がりしない場合は口座残高はどんどんと目減りしていくことになります。
ですから何年か置いていれば知らない間に残高がゼロになってしまったということにもなりかねないのです。
FX自体がもともと短期取引を目的として作られた金融システムですので、それを利用する顧客がレバレッジを掛けて取引することで利益が出るような仕組みになっているのです。
そしてサービスを提供する業者側もそうしてもらうことで手数料収入を多く稼げるという仕組みなのです。
それで、現物で購入することについてのメリットですが、1つは目減りしないということ(1ビットコインは10年後も1ビットコインのままです。)
商品やサービスの購入に利用できます(ビットコインを決済に利用できます。)
短時間で様々な口座へ移動できます(この機能が本来の価値だと言われています。)
利息を受け取ることができます(レンディング(貸し出し)を利用して取引所から利息を受け取ることが出来ます。)
ハードフォークなどで別のコインを無料で受け取れることがあります。
他にもあるかも知れませんが、思いついただけでもこれくらいはあります。
分かる方には分かるかと思われますが、もはやお金を現金のままで持っていることにメリットはないのです。
そして気付いた方は現金の一部をビットコインなどに換えているということです。
ビットコインが10年前と比較してこれだけの値上がりをみせたのはれっきとした理由があるのです。