値上げラッシュの果てにあるもの

現在ありとあらゆるものが値上げされています。
ニュースではこの原因については原料不足であるとか、運送コスト増であるとか、表面的なことしか報道されておりませんが、投資家目線からしますと、この根本的な原因は通貨安です。

これは、国の通貨の価値が目減りしているということです。
よく、物が高くなったと言われていますが、それ以上に通貨が安くなっているのです。

一般的に通貨の価値は一定であるものだと、思い込まれている方が多いですが、通貨の価値は変動的であり
今後の傾向としてはさらに下落が続いていくということです。

将来的に、相対的に物が高くなり、これまで安価で買えていたものが数倍の値段を出さないと買えないということも起こります。

もちろんこれにも変動がありますので、一時的に回復するといったこともありますが、長期で見ると物の値段は高くなっていくということです。

「通貨の価値が減っていく理由?」

この一番の原因は通貨の発行数の増加です。
つまり、市場にお金を流通させすぎているということです。
市場全体で観ますと、お金が有り余っていますので
そのお金を処理するために物を買う行動が増えいているということです。

それで、その買われるものが無限に供給されるものであれば価格は維持されることになりますが、それが有限であればあるほど、価格が高騰するといったことになります。

ですから、今後は有限で価値のあるものは更に高く、
普通に供給されているものであっても徐々に高くなっていくということです。

「お金の流通量を制御できない理由について」

市場経済を拡大させていくにはそれに伴って
通貨の流通量も増やしていく必要性があります。

そうすることで、モノやサービスの流れも円滑になり経済も発展していきます。

いわば通貨は人体に例えると血液のようなもので
不足してしまうと経済が滞り、国も衰退するといったことになります。

ですので、政府は国の発展を願い、通貨の流通量を増やしているのです。

ですが、それは、モノやサービスの供給量を超えてはいけないのです。

現在のようにある程度発展し、お金さえあれば何でも手に入るような世の中になると、それ以上にお金を供給したとしてもお金がだぶつき、その使いきれなかった供給分は通貨安を生み出す原因になるということです。

そうなりますと、お金が余ってきますので、物の値段を高くしても売れますし、今後についてもお金の流通量を減らさない限りは、物価は上がり続けることとなります。

「日本人は貧しくなる?」

日本は毎年のように赤字国債を乱発していますし
今後も通貨安は続き、物の値段も上がり続ける傾向にあります。

つまり、日本人が貧しくなっていくレールはすでに敷かれているとも言えます。

仮想通貨がこれほどもてはやされている一因も人々の中に法定通貨に対しての不信感が存在しているからに他なりません。

法定通貨が不安定であればあるほど、それ以外のものに人々は救いを求めます。

現在の物の値段の急激な値上がりは、逆の見方をすれば
通貨自体の価値が落ちているということです。

そうなると、人々がそれ以外の仮想通貨や他の投資対象にお金を換えるという流れが一般的になってくるということです。

それで、今後、日本人は貧しくなっていくのか?
という答えですが、何もしなければそうなるということです。

つまり、今まで通り普通に働いて生活を送るといった人々の生活は貧しくなっていくことになります。

ですが、考え方によってはこれを逆利用することもできます。

通貨が安くなっていく未来が見えるのであれば、それを今のうちに他の価値のあるものに交換したり、成長株を長期保有したり、FXを使って価値のない通貨を売って逆利ざやを稼ぐといったことも出来ます。

つまり、これらの対策を打てるという方達は、今後も貧しくなることはないばかりか、逆に富豪にもなれるということです。

通貨の価値が失われれば失われるほどに
投資対象の価値は上がることになりますので

その傾向は強くなるということです。

本ブログをご覧になられています方々が将来的に豊かになることを願います。