これまで幾度となく言及してきたことではありますが
投資はゼロから増やすといったものではなく資金を元として増やしていくものですので
元の資金が多ければ多いほど利益も大きくなるといったことになります。
例えば元本に対して年利で10%の利益を得るといった場合において、1億円の資金の方は1000万円の利益を得て、100万円の資金の方は10万円となり、資金に比例して100倍の差が出るといったことになります。
つまり、100万円の資金の方は100年間運用して、ようやく1億円の資金の方の1年分を稼ぐといったことになります。
これだけでも、資金が少ないとどれだけ不利になるのかをお解りいただけたかと思います。
それで、投資を始めるほとんどの方は資金が少ないといったことが普通であり、であるからこそ、投資でお金を増やしたいということかと思われます。
「投資でお金を増やすこと自体は簡単」
元本に対して年間で5~10%の利回りで良いというのであれば、グーグルの株を買っておいて10年放置するだけで年間平均ではその程度の利回りを達成することが出来ます。
ですから投資でお金を増やすこと自体は誰もができるほどに簡単なわけです。
それを難しくしているのは、難易度の高い投資を選択しているからです。
例えば、バイナリーオプションやFXや株のデイトレードです。
これらの投資は短期で資金を数倍から数十倍にする可能性を秘めてはいますが、投資初心者の方がいきなり
資金を数十倍にすることはまずあり得ません。
むしろ、資金をゼロにしてしまう可能性のほうが高いと言えます。
ですが現在の資金を劇的(数十倍から百倍)に増やすということであれば
これらのハイリスクな投資で投資技術を磨いて勝ち残っていくしかないということも事実です。
「低資金から億単位の資産を築くには」
これまでにも何度かお話したことではあるのですが
安全性の高い投資を行って100万円未満の資金から億単位の資産を築くというのは可能性としてはゼロに近いというのが現実です。
これは少し計算をすれば分かることです。
100万円の資金を年率10%で複利運用出来たとしても
1億円を超えるのは49年後です。(税を考慮しますとさらに先になります。)
もし、あなたが30歳以上だとすれば1億円に達する頃には生きているかどうかすらわからないといったことになります。
これでは、何のために投資を行っているのかわかりません。
もちろん、子孫のための資金として活用するといった目的であれば構わないと思います。
むしろ、そういう考え方ができるのであればまったく投資をしない人と比較すればかなり優秀だと言えます。
それで、投資で得た利益で自分自身の今の生活そのものを変えたいと願う方であれば、出来れば数年以内に億単位の資産を築きたいと考えてもおかしくはありません。
そのような方が、安全性が高いとしても時間を要する投資をしていては、希望は叶えられないことになります。
残された道は、ハイリスクな投資で勝ち抜けるように
実力を身に付けるしかありません。
「投資の役割とは」
投資には二面性があり、安定的に増やせるものを選択すれば資産は右肩上がりに増えていくことになります。
ですが、劇的に増えるというわけではありませんので
資金が少ない方は、こちら側の投資をしても望み通りの資産を築くことは出来ません。
そこで、FXや株の短期売買といったハイリスクハイリターンな投資を選択することになります。
そこで問題となるのが、実力不足での退場です。
ハイリスク投資全般に言えることですが、大きなリターンを得るためには、リスクのある投資で勝ち抜いていかなければいけないということです。
とくに初心者の方は大きく勝てるという面だけを見て
ハイリスク投資に挑まれるといった方が多いわけですが
その大半は資金さえも失ってしまうという結末を迎えることになります。
「諦めるのか、挑むのか」
先ず、最初に考えなくてはいけないのは
ここまでハイリスク投資の危険性を聞いて
なおかつ、それでもあなたが挑戦したいと思うのかどうかということです。
この覚悟ができているかどうかが大きいのです。
正直に申し上げますと、一時的に投資で勝つことは難しくはありません。
例えば上昇相場の時に株式投資を始めたのであれば、
実力如何に関わらず誰が株を買おうともほぼ100%勝つことができるのです。
たとえ、高い値で株を買ったとしても、それ以上に株価が上昇するからです。
このような状況では負けるほうが難しいくらいです。
一方で現在の日本の株式市場はと言いますと、値動きが不安定になり、買い一方ではなかなか勝てないといった相場状況になっています。
このような状況ではトレードの実力のない方は損失だけが膨らむといったことになるのです。
それは不安定な相場での立ち回り方を知らないがために必然的にそうなるということです。
そして、相場というものは良い波と悪い波の繰り返しであり、
勝ち続ける投資家に一番に求められるのが、悪い波を察知できるという能力です。
つまり、悪い波を避けて、良い波のときだけトレードを行うことで利益を積み上げることが可能となるのです。
このサイクルは月単位でも週単位でも一日単位でも起こりますので、それらを察知する能力が求められるのです。
これは株式のトレードだけでなくFXでも同じことが言えます。
最近ではビットコインが高値から50%下落した地点での買い戻しが繰り返し入ったために、そのまま上昇に転じています。
このように場の流れを読めるかどうかでFXで勝てるかどうかが決まるのです。
それは単に50%落ちたから上げたということではなく、結果的にそのような流れになったということを理解しなくてはいけません。
これを勘違いされる方が非常に多く、50%下げたら買いだ、などと手法のように覚えてしまうといった方が多いということです。
ですが、50%落ちてもさらにそれ以上に落ちることもありますし、相場には決まった動きというものはないのです。
ですから、その都度、相場の流れを読んでトレードする必要があるのです。
今回の件で言いますと、33000ドル割れを何度かトライするのですが、それでも割れなかったので、売り方が手仕舞いで買いに回り、それが元となり、値が上昇し、その上昇が新たな買いを生むという流れになったということです。
このような流れというものは、相場の至るところで存在し、それに気付けるかどうかが勝敗を分けると言っても過言ではないのです。
私の例で言いますと、当初は33000ドルに指値をしていましたが、相場状況を見て、その指値を取り消して
それよりも高い33500ドルで買い注文を出したという流れがあります。(現在は38000ドル付近ですのでかなりの含み益が出ています。)
私のことはどうでも良いのですが、重要なことはビットコインの売り崩しのターンが終わり、反転開始のタイミングに気付いてそれに乗れるかどうかということに尽きます。
もちろん、今の値も揉み合い状況になっていますので
ここから再度の下落もあります。
37500を割り込む展開になった場合はポジションの半分を利確して、それよりも下で再度仕込む予定です。
本日のお話はここまでとなりますが、何も参考にならなかったという方や引っかかるものを感じられた方、幾つかの気付きを得られた方と、様々な方がいらっしゃるかと思われますが、ここをご覧になられた方の1%の方であっても良い投資ができる助けになれば嬉しく思います。