2022年度より投資教育が学校教育で義務化され
国民全員が投資を学んでくださいというのが政府の方針です。
これは、もう政府のお金では国民の生活の保障はできないと言っているようなもので、自分のお金くらいは自分で運用してねというのが政府のメッセージだということです。
それで、投資と一言で言ってもピンキリなので、一般の方はどのような種類の投資があって、それぞれの投資対象のリスクとリターンの割合から学んでいかなければなりません。
投資はタイミングが良ければ素人の方であっても利益が出ます。
アベノミクスで株を買って放置しておくだけで誰でも利益が出たり、ビットコインが流行する少し前に買っておくことができれば誰もが億万長者になれたということも実際に起きています。
その反面、タイミングが悪ければ、プロでも負ける場合があります。
ですので、簡単そうに見えて、実は難しい、それが投資なのです。
例えば少し前に億万長者を排出したビットコインですが今では高値から半値以下の価格となり、最近のホルダーの殆どが赤字を抱えている状態です。
そして、私自身もビットコインを持っていましたが暴落する寸前に売却し、売建(ショートポジション)を取りましたので無傷のままで対処することができています。
このように、投資は風向きが変わると、これまで有望だと言われていたものが急に売り込まれたり、或いは、これとは逆に、倒産寸前の株のようにもう駄目だと思われていたものが急に買収案が出て暴騰することもあります。
つまり、一筋縄ではいかないということです。
投資でお金儲けをすることは簡単そうに見えますが、投資について深く知れば知るほど、難しいということが理解できるはずです。
【投資を学べば利益を出せる?】
この答えはイエスでもありノーでもあります。
投資を始める前に投資について知ることは必須ですが
だからといって投資は勉強さえすれば誰もが勝てるというものではないのです。
この点では、医師や弁護士の国家試験より難しいのかも知れません。
私の知り合いにも医者は居ますが、同業者など周りも含めて投資では誰も勝っていないと話しているほどです。
【それでも投資を学ぶ理由】
それでも私は投資は学んでおくべきものだと考えています。
この理由としては、投資というものについて深く学ぶことで
世の中の仕組みについて知ることが出来、自分がどう対処することが正解なのかがわかるようになるからです。
また昨今流行っている投資詐欺にも騙されなくなります。
世間では無数の詐欺がはびこっていますが、そのどれもが
知識のない人を狙ったものだからです。
知識があれば何が真実で何が嘘なのかを瞬時に見抜くことができるのです。
ですので、投資を学ぶこと自体に意義があるのです。
【投資とトレード】
一般的な方は投資と言えば投資信託や外貨預金などを思い浮かべるのではないでしょうか。
これは資産をその投資対象に預けておいて利潤を生み出すことを目的としたものです。
これとは別に自分自身でお金を運用し、利益を生み出すのが
トレードです。
ですから一般的な投資とトレードは一線を画すものだと言えます。
トレードで利益を出すためには様々なことを学ぶ必要があり、その1つ目としてはチャートの見方(テクニカル分析)であり、2つ目はファンダメンタルズの影響です。
為替取引(FX)を例にしますと、ファンダメンタルでもっとも影響を受けるのは通貨の金利です。
この決定がされたときにもっとも動きが大きくなり、それが為替取引で利益を出すチャンスにもなるのです。
最近では米国がドルの金利を建て続けに引き上げたために
ドルが暴騰し、ゼロ金利を変えない日本円はそれとは対象的に売り込まれることとなりました。
またテクニカル分析については、様々な方法がありますが
私がもっともおすすめしたいのは、MAを複数本表示させておきローソク足との関連性で相場の強弱と方向性を知る方法です。
これは誰もが出来ますし、攻略法や手法などと異なり、
相場状況に合わせて柔軟に対応できますので、どのような相場になろうとも最低限の利益は確保することができるのです。
【投資で負けないための選択肢】
この答えは1つしかありません。
それはトレードについて学ぶことです。
一般的な投資はその投資対象にお金を入れて数ヶ月から数年放置するといったものになりますが
そもそも、下落相場であればどの対象物に投資していたとしてもお金は減りますし、ベアファンド(相場が下がれば利益が出る)などにしても手数料が高く設定されていますので自分でトレードをして運用できれば、それに越したことはないのです。
ですので、トレードスキルを身につけることが投資で利益を出すための最も安全で確実な方法なのです。
次回はトレードについてさらに深く掘り下げて解説していきます。