あなたは投資の勉強を始め、その中で徐々にプロのトレーダーになりたいという意識が芽生え始めたのかもしれません。
それでプロとしてトレードを生業とするためには安定してトレードで利益を上げ続けなくてはいけません。
そうでなければ、すぐさま廃業を余儀なくされ路頭に迷うことになってしまうからです。
プロ投資家に保障はありません。実力がすべての世界であり、勝てなければ即、別の仕事を探さなくてはいけないことになります。
トレードで大きく稼ぐということには魅力がありますが、それには必ず危険性が伴います。
単に大きく稼ぐだけでは駄目で継続性が重要となるのです。
一週間で資金を10倍にできたとしても、次の週でそれを全部失っていては意味がないのです。
それよりもリスクヘッジをしながら資金を減らさないということのほうが大事なのです。
それが例え月に1%の利益にしかならなくても、資金をすべて失うよりは遥かに良いからです。
不思議なことにトレードは良好な相場で行えば誰もが利益が出るようにできています。
ですが、ほとんどの人は悪い相場であっても手法を駆使して勝とうとするために資金を失うことになるのです。
トレードで確実に勝つためには良い波を待つ必要があり
それを待てずに悪い波で取引を行うとその殆どが負けるようになっているのです。
【プロになりたければ負けることの重要性を知ること】
トレードに参加するほぼ全員の方がトレードで勝つことばかりを考えています。
もちろん、トレードで利益を上げることが目的ですから
それが当然のことのように思えますが
トレードで勝つためには、どうすれば負けるのかについても深く研究する必要があるのです。
負けの反対が勝ちであり、勝つためにはどうすれば負けるのかを徹底的に研究する必要があるのです。そうすれば自ずとどうすれば勝てるのかが解るのようにもなるのです。
多くの人は負けることを極端に嫌いますが、負けの原因を探るためには、実際に負けた上で、何故負けたのかを深く研究する必要があるのです。
それは、どうすれば負けなくなるかについて知ることでもあるからです。
そして、負けなければ自然と勝ちにつながるトレードができるようになるということなのです。
多くの人はトレードで負ける原因はトレードの仕方(手法)に問題があると誤解していますが
殆どの場合において、負ける原因はあなた自身にあるのです。
ですから自己分析をして、どのような場合に多く負けるのか?自分のトレードの傾向と問題点は?
これらのことについて深く吟味していくことです。
例えば一度負けるとそこから先はズルズルと負けてしまう人の特徴は最初は理にかなったトレードをしていても、一度の負けがきっかけとなり、取り戻したいという欲求が先に立って根拠のないギャンブルトレードに切り替わってしてしまうといったことが挙げられます。
このように自分の弱点を把握し、その部分を改善させることによって、理想的なトレードに近づけることができるのです。
負けることは無駄にはなりません。
それは改善のきっかけになるからです。
つまり、正攻法で取り組むことで一定期間でトレードの改善が行なわれ徐々に勝てるようになるのです。
ですが、一方で継続して負け続ける人もいます。
このような人の特徴は、負けた後に敗因についての分析をしないがために、同じ場面で同じミスをしてそれを永遠に繰り返します。
このような人は何年トレードを続けようとも一向に上達はしませんし、トレードする度にお金を失うことになります。
【怖がらないということ】
負けが続いてトレードの怖さを知ると、チャンスだと思っても恐怖心からポジションを持てないという悩みを抱えている人もいます。
そして、そのような時に限って、思惑通りに相場が動き
あの時に怖がらずにトレードをしていれば利益が出ていたのに、、ということは起こりがちです。
ここでお伝えしたいのは、根拠があるなら恐れてはいけないということです。
勝てる根拠があるのなら、後は確率の問題なのです。
勝率8割の根拠があるのなら迷わずポジションを持つべきです。
それでも5回のうち1回は負けますが、後の4回は勝てるのです。
つまり、これを続けていけば大きくプラスになるということです。
トレードをする際には感情的にならずに論理的に計算をしながら行うことです。
確率上、トータルで利益が出るという見込みがあれば、機械的に淡々とトレードをこなしていけばよいのです。
そこに恐れの感情は不要なのです。
【相場のバッググラウンドを把握しておく】
トレードをする際に、最終的に上に行くのか下に行くのか
それとも不明なのか、これらのことをはっきりと理解しておくことです。
そして、それがはっきりとわかる場面ではその通りにポジションを持てばよいのです。
例えば、今は円安が続いていますがこの原因は日米の金利差にあり、この是正がない限りは同じ傾向が続くということです。
最近では、1ドル145円を超えたタイミングで日本の為替介入があり、短時間で140円台まで落ちましたが、やはり一時的であり、その後は再びジリジリと円安が進み現在は145円手前まで戻しています。
このように力技で無理やり円高に持っていこうとしても
バックグラウンドの状況が変わらない限りは同じことになるということです。
つまり、145円から140円台に落ちた時点でこのことを理解していれば、売られたところでドル買いのポジションを持つことで今頃は利益を出せていたということです。
トレードでは利益を出すチャンスは待っていれば確実に訪れます。
あとはそれに気づいてポジションを持てるかどうかだけなのです。
判断が間違っていなければ確実に利益になるのです。
さて、ここまでを御覧頂いてプロのトレーダーになるには
具体的に何をすればよいかについて想像できたでしょうか?
同じ文章を見ても理解できる人と理解できない人
また、理解できても実行できない人と実行できる人とに分かれます。
つまり、成功できるかどうかはやはり本人次第だということです。
本人の本気度が低ければ、そもそも最初から成功することはないわけです。
次回はプロトレーダーの実態について書いていきたいと思います。