これからトレードを始めようとする方の動機の99.99%はトレードでお金を稼ぎたいということでしょう。
しかも、なるべく早くそれを実現したいと考えている方がほとんどです。
ですが、よく考えてみてください。
実際に多くの方がその目標を持ってこの世界に入って来てはいますが、それを実現できたいう人の割合は非常に少ないという事実があります。
あなたには、それは何故だか解りますか?
この問に答えることができなければ、あなたもやはりその他大勢の勝てないグループに入ってしまうということです。
【勝つための方法?】
多くの方はトレードで勝つためには特殊な方法があり、それを知ることが勝つための一番の近道であり、しかも手っ取り早い方法だと考えています。
そして、それを知ることさえできれば、トレードで一生涯稼ぎ続けられるにちがいないと夢見ています。
未だにトレード手法や、この手法で10万円から1000万円にしました、などというYoutube動画がアップされているのはそのような需要が止むことがないからでしょう。
このように多くの人の思考は単一指向で同方向なのです。
そして、トレードを含めて投資というものは大衆が損をするように仕組まれているということです。
つまり、トレードで勝つために様々な手法を追い求めることは
大衆のすることであり、負ける方向へどんどんと進んでいるということなのです。
【相場の正体】
トレードをはじめ、相場というものは、誰かが勝てれば誰かが負けるという仕組みになっています。
わかりやすく言いますと、誰かが勝つためには、それ以上の負ける人を用意しないといけないということです。
相場の勝者は多くの場合において、大資本家です。
資本家は大きなお金を動かし、相場を動かし、値動きを作ります。
そして、その値動きにつられて、小さな資本家がお金を投じます。
すると、さらに相場は動きますので、資金百万円以下の末端の投資家がそれに釣られてお金を投じます。
このようにして相場は動くのですが
最初に大資本を投じた投資家は末端の投資家がお金を投じた頃にはすでに大量の利益が出ており、すぐにでも利確ができる状態になっているということです。
末端の投資家はまだまだ天井知らずで上げ続けると思いこんでいるでしょうが、このときにはすでに天井に張り付いた状態であり、これから下げる前段階にあるということです。
そして、大資本家の利確により、上げ相場は終焉し、利確が増えると共に暴落へと姿を変えて発展するのです。
それで、結局のところ、だれが一番儲かったのでしょうか?
私が答えを言うまでもありませんが、一番の利益を得たのは大資本家であり、その次に小資本家、そして弱小の投資家は資金を奪い取られるだけの存在として終わるのです。
このようにして末端の投資家は間接的にその他の大きな資本家の餌食となり、お布施をする存在として相場に関わることになります。
【相場が現実と乖離する理由】
最近の相場の動きとして目立ったものは、1ドルが150円を突破したことと、ビットコインが最高値の750万円から250万円以下まで落ちたことでしょう。
そしてこれらの値動きは、意図的に操作されているということです。
長年ドル円の動きを見てきた人からすれば、1ドルが130円を超えたことだけでも衝撃だったかと思われますが、それが140円を超え、150円を突破するまで行くとは、多くの人からすればまったくの予想外の動きになったはずです。
人には、思い込みという概念が存在しています。
つまり、1ドルは120円前後が普通であり、たまに100円に近づくことはあっても、その逆の130円を超えることはまずないといった考え方です。
そして、このような考えでトレードを行った場合には、130円を超えたところでまた戻るだろうと売りを入れて、140円を超えた頃には損切りをさせられるということになります。
このようなことにならないためには、相場というものは、常に操作される対象であるということを事前に知っておくことです。
一般的に言われている、為替相場は経済を反映するものというのは真実ではなく誤った考え方であり、為替相場を動かすために経済ニュースが利用されることはあっても、為替相場がニュースを反映するものではないというのが為替相場の真理だということです。
このことを、認識せずにトレードを行っているのであれば、いつかは大きな損失を被ることとなりますので、正しい認識に上書きすべきでしょう。
ビットコインで言いますと、1ビットコインが750万円を付けた頃には1ビットコインは1000万円を突破し、1億円を付けたとしてもおかしくはないなどという風説の流布に問われかねないようなニュースがタイミング良く流れていました。
つまり、この裏側には、ビットコインを高値のままで売り抜けたいという大資本家の企みがあり、それを実現するためにニュースサイトに寄付をするなどの支援をして、そのような根拠のないニュースを流させたということが考えられます。
通常であれば、このような行為は罰せられてもおかしくはないのですが、そこは資本主義社会ですので、お金の力を上手く使えばどうにでもなるということです。
直近では暗号通貨取引所のFTXを故意に破綻させてビットコイン価格を下げるように誘導していますが、これらの事象にはすべて表には出ることがない裏があるということです。
そして、私はFTX破綻の割にはビットコイン価格の下落幅が少ないということにも注目しています。
これは一部の投資家が買いの方に回っていることを示唆するものであり、それが仮に大口の投資家であれば数ヶ月以内にビットコインの価格は反転することになるということです。
そして、この買い主が大口でない場合は、さらに下げる方向に進んでいきます。
そして、それを実現させるために、さらに悪いニュースが流れることになるでしょう。
【弱小投資家が相場に立ち向かうには】
ここで私が、問いたいのは、相場と戦うためのあなたの武器は何ですか?ということです。
その答えは手法ですなどという冗談は止めてください(笑
投資の一番の武器は紛れもなく真実の情報です。
日本の証券業界で情報のリークを法で禁じているのもこの力が最大であるということを認めているからです。
そしてこの真の情報を手に入れられるのは大資本家のみです。
よって、一般の弱小投資家は、その真実を予測する以外には術はありません。
そこで役に立つのは、今までの経験やデータ、発想力です。
例えば、問題のある会社の株は通常、暴落が止まることがありませんが
それでも思ったように暴落もせずに底値でコツコツと正体不明の誰かが買っている値動きがあれば近い将来、何らかのニュースが流れて高騰する可能性があるということも考えておくべきです。
それはそのニュースを事前に知っている者が買っているのです。
もちろん、これはインサイダー取引という犯罪ですが、その関連性が立証されない限りは犯罪にはなりません。
このように表には出ない値動きがあるということです。
【値動きと投資対象】
例えば相場で利益を上げるためには値上がりが重要ですが
急激に値上がりするものには、常に暴落するというリスクが伴います。
ですから、大きな利益を狙いに行くことには常に危険が伴うのです。
これに対して、ゆっくりと値上がりするものは暴落のリスクも少ないですが、利益も思うようには伸びません。
ここで問題になるのは、あなたはどちらの投資対象を選択するのか?ということです。
10年越しで2倍、3倍を狙うのであればスローペースで値上がりするものに投資することも1つの選択肢ですが、この選択ができるのは、そもそも投資資金として数千万円程度は用意できるというのが最低のラインとなります。
100万円以下の少資金しか用意できない場合は、実質的にハイリスクの投資をすること以外には選択肢がないということです。
そこで考えられる唯一無二の選択はFXだということです。
この一番の理由は少資金にレバレッジを掛けて、バーチャルで大きな資金に変換することができるということです。
仮に10万円の資金であっても100倍であれば1000万円、1000倍であれば1億円分の取引をすることが可能です。
このように大きなレバレッジを利用できるシステムはFX以外にはないシステムであり、だからこそ唯一無二だと言えるのです。
実質的に、資金10万円程度で1億円を目指せるものはFX以外には存在しないと言い切っても良いくらいです。
【FXで利益を出す前に知っておくべきこと】
FXもそうですが、すべての投資には罠が仕掛けられていると言っても過言ではありません。
例えば、FXでは資金にレバレッジを掛けることで資金効率を引き上げることが出来ますが、それと引き換えに、破綻確率を引き上げているということにもなります。
つまり、レバレッジの設定を誤れば利益どころか、資金まで吹き飛ばしてしまうということです。
チャートを開いてゆっくりと上昇する相場が確認できたとします。
この場合、伸び率がゆっくりであるために、レバレッジを上げて効率よく利益を得ようと考えるかもしれません。
そうすると確かに資金効率は良くなりますが、破綻確率も上がりますので、急落があれば資金が吹き飛ぶことになります。
ここで考えなくてはいけないことは、資金を守るためには、レバレッジは低ければ低いほど安全なのですが、レバレッジが低いままでは大きな利益を上げることができないということです。
FXで利益を上げるためにはこの相反する問題を解決する必要があります。
【チャートから発見できるもの】
チャートを見ていると、停滞して値動きがほとんどない時間帯と
活発に動き、トレンドを形成しやすい時間帯があります。
この原因として挙げられるのは、相場参加者の変移です。
つまり、目に見える相場は同じなのですが、見えないところにいる参加者は時間帯により異なるということです。
日本時間の朝方は日本の参加者、夕方16時からはイギリスなどのヨーロッパ、夜22時以降はアメリカ勢が主な参加者です。
このうち、16時から19時までの3時間、22時から翌日1時までの3時間は1日のうちで最も大きな値動きになることが多く
この時間帯にトレードをすることが現時点では最も良い選択になりやすいということです。
特に私のおすすめは、16時から19時までの3時間です。
この理由は、22時以降の時間帯は確かに値は動くのですが
弱小トレーダーのロスカットを誘発させるための無茶な値動きも多く、素直な値動きになりにくいということです。
このため、ポジションが取りづらくなり、早い値動きに反応できなければ利益も得ることができません。
またこの時間帯は経済指標が集中する時間帯でもありますので
レバレッジ制限や値動きの乱れも発生しやすくなるために
相場経験が豊富な熟練プロトレーダー向けと言えます。
【FXトレードの利益の根源】
FXトレードの利益の根源は獲得pips数とそれに掛けるロット数です。
この積が大きいほど利益が出ているということになります。
10lot(100万通貨)で1pips獲得すれば1万円
1lot(10万通貨)で1pips獲得すれば1000円
0.1lot(1万通貨)で1pips獲得すれば100円の利益となります。
※計算しやすくするために手数料は省いています。
ここで注目したいのは10lot(100万通貨)で1pipsと1lot(10万通貨)で10pips、0.1lot(1万通貨)で100pips獲得の利益は、すべて同じ1万円だということです。
もうお気付きかと思われますが、0.1lot(1万通貨)で100pipsを獲得し1万円の利益を上げるよりも、10lot(100万通貨)で1pips獲得し1万円の利益を上げるほうがはるかに簡単だということです。
トレード経験者であればすぐに理解できるはずですが、1日で100pipsを獲得することはかなり大変なことです。
この数値を無理にでも達成しようとするならば、かなりのハイリスクなトレードを強いられることになります。
ですから同じ1日に1万円を得ることを目指していたとしても、安全性を考慮すると0.1lot(1万通貨)で100pipsを獲得するということはハイリスク過ぎて、実質的には対象外ということになるのです。
よって、1日に1万円を目指すのであれば、消去法で1lot(10万通貨)以上の取引になるということです。
実際にFXでもっとも効率の良いトレードは10lot(100万通貨)単位で取引することであり、最終的にはここを目指すべきなのですが
トレード開始当初の少ない資金では10lot(100万通貨)単位のトレードをしたくてもできない(無理にポジションを持ったとしても数pipsの変動で損切りさせられます)という理由から実際は1lot(10万通貨)単位のトレードが最適解となります。
【FXのシミュレート】
ある程度、トレードについての理解を深めたのであれば
実資金でトレードを開始しても構わないのですが
その前に、2週間程度のシミュレーションをすることをおすすめします。
このメリットは、実資金を失うことがないということと
ロットと獲得pipsと利益との関連性がリアルと同じように体感できるということです。
そしてこの段階で、レバレッジの設定のバランスを身につけるということが最大の目的となります。
レバレッジは相場の動きに応じて適切に調整する必要があり
設定を上げすぎると破綻するということを身をもって感じることが出来るはずです。
【初心者が身につけるべき技術】
Youtubeのトレード動画でよくあるのはトレード手法をメインとした動画です。
ですが、私の考えはこれとは全く異なり、レバレッジ調整が初心者が身につけて、実際に役立つ最大の技術だと考えています。
先程申しましたように、トレードの利益はpips数とロット数との掛け合わせにより決定します。
これを言い換えますと多くのpipsを獲得するよりも可能な範囲でロット数を引き上げたほうがトレード効率がはるかにアップするということです。
少ないロットで1日に100pipsを獲得するということは、それ自体がハイリスクであり現実的ではないのです。
それよりもロットを引き上げて10pipsを獲得するほうが、はるかに安全であり、実現性も高いということです。
言うまでもありませんが、大きな資金で1pipsを獲得するトレードができれば、それに越したことはありません。
この段階まで来れば、FXトレード自体が天国のように感じるほどです。
それ以前の段階として、1日に10pipsを獲得するということは
十分に実現可能であり、先にお話しましたように16時以降の値動きが活発になる時間帯を利用することでさらに実現性が高まるということです。
【トレードにおける考え方の応用】
先程1日10pipsという数値を例に出しましたが、頭の硬い方は、間違いなく1日10pipsを目標としてそこを目指すはずです。
ですが、必ずしも、そうする必要はないということです。
1日10pipsは月に200pipsであり、週に50pipsです。
ですので、毎日10pipsを獲得するというよりも、週の内で50pipsを獲得することができたら、その週の残り日数はトレードを休んでも良いということです。
また月の前半で合計200pips獲得できたのであれば、月の残りの日数は休んでも構わないということです。
トレードは毎日行えば必ず利益が出るというものではありませんし、むしろ、チャンスが出ていない時に無理にトレードをすればマイナスを出すことにもなります。
ですから、全体的なトレードの効率性を考慮した場合に、適度に休むということも重要なことなのです。
私は月に200pipsを獲得できれば十分だと考えていますし、
時間のない方や、毎日トレードすることが難しいといった方は
月に100pipsでも十分だと考えています。
また1000万円以上の余裕資金があるという方であれば10ロット(100万通貨)単位の取引をすることで同じ利益を月に10pipsの獲得で賄えます。それこそFXを利用した安定運用も可能になるということです。
重要なことは利益を継続させることで、取引ロット数を適切に管理し
合理的なトレードを続けていれば資産は増えていくということです。