お金の問題

今、日本の一番の課題は多くの国民が抱えるお金の問題ではないでしょうか?

このブログでも発信してきましたが、国民の所得は増えていない(むしろ下がっている)にも関わらず物価は急激に高騰しています。

様々なものが値上げされ、その値上げ幅は2割から5割、物によっては2倍以上になったものもあります。

平均で言いますと、以前と比較して1.5倍の物価高になったと言えます。

これの何が問題かと言いますと、わかりやすく例えるなら、今まで月に20万円で生活できていた人が、月に30万円ないと同じ生活ができなくなってきているということです。

岸田総理もそのことを懸念して様々な補助金制度を打ち出してはいますが
それでも、この急激な物価高騰には対応しきれていない印象です。

国民が生活に困窮するようになることで、様々な問題も発生することになります。

わかりやすい例では、家のローンや家賃が払えなくなったり、学校の授業料が払えなくなったり、病気になったときの医療費が払えなくなったりと、
生活全般に及び問題が発生することになります。

当然のことながら毎月の生活費ですら、切り詰めていかないと働いた分だけの収入では賄いきれなくなります。

社会全般で言えば、自殺者が増えたり、犯罪が増えたり、学校でのいじめも増えるでしょう。

つまり、世の中が悪い方向へと進んで行くということです。

これは単にお金を持っていれば大丈夫ということではありません。

お金を持っている、いないに関わらず、犯罪に巻き込まれる機会が増えることになりますし、多くの人が貧困問題を抱えることで社会全体が負のオーラに包まれることになります。
そのようなギスギスとした世の中で暮らしていくことは人間にとってプラスになることはありませんし、さらにこの傾向が進むことで、少子化も進み、日本国自体を持続させることさえ難しくなります。

「この問題の解決策はあるのか?」

この問題の発端は、今から3年前のコロナウイルスの世界的な広がりに遡ることになります。

これにより、世界の至る所での生産が滞り、それにより供給不足になり、物価高が止まらなくなり、一方で国民の全体的な所得低下により、生活を維持できなくなってきているということです。

もう以前のような国民総中流社会と言われてきた日本へ戻すことは不可能な状態になっているということです。
最近ではコオロギパンまで出る始末です。

貧困で食べるのにも困るのであれば虫でも食べてくださいという笑えないメッセージです。

繰り返しますが、これは社会全体の問題であり、個人がお金を持っているというだけでは解決できない問題だと言うことです。

つまり、お金を持っていれば個人的な衣食住に困ることはありませんが、それでも社会全体が暗い空気に包まれているなら、そこで暮らしていて幸せを感じることはないということです。

人は社会性のある生き物ですので、周りが幸せでなければ、いくら自分だけが豊かであっても、幸せを感じることはありません。

周りが幸せで明るく笑える社会であれば、そこそこの暮らしでも満足できるというのが人間なのです。

それで、解決策ですが、これは自然の摂理によるものですので人間の力だけでは変えることはできません。

遠い昔、地球では二度の氷河期があり、そのときに生き残った生物は僅かな数でしたが、今も地球には豊かな生態系が存在します。

また、過去ヨーロッパを中心に多くの死者を出したペストによる被害も今では影を潜めています。

このように、地球の歴史を振り返ってみても、良いときもあれば悪いときもあったということです。

ですから、今回のコロナウイルスを発端とした様々な問題もいずれは解決されるということです。

ただ、過去の歴史を見ても1つの問題が解決されるまでに100年を超える月日が掛かっていますので、今生まれたばかりの人であっても生涯コロナ問題と共に生きることになる可能性も低くはありません。

もちろん、これは統計によるものですので、必ずしもこの通りになるわけではなく、今年コロナが収束する確率もあるわけです。

今、それぞれの人ができることと言えば、それでも未来に希望を持って生きていくことだと思います。

収入が減り、物価が上がり、生活に困ることになっても
それに負けることなく生き抜くということです。

それが人間の強さだと思います。