取り返しの付かないこと

日本では特に何事に対しても、謝れば済む、許してもらえる、という考えをお持ちの方が多いように見受けられます。

これは非常に危険な考え方であり、自らの破滅を招くほどのものであるということを認識すべきです。

仮に、あなたが例え過失であったとしても誰かを殺してしまったとすれば、それは謝って済むような問題ではありません。

それは何故だか分かりますか?

それは人が死んでしまったという事実は絶対に変えようがないからです。

謝罪したところで、その人が生き返ることはありませんし、失われた命が戻ることはないからです。

あなたは謝罪とは関係なしに、その罪の償いとしての責任は必ず取らされることになります。
そのことにより20年以上刑務所に入ることになるかもしれませんし、
そうなれば生きて出られるという保証もありません。
後悔して泣いて謝ったとしても許されることはないのです。

海外旅行へ行き、見知らぬ人から、このスーツケースをもって出国してくれたら100万円あげるよという甘い誘いに乗り、出国時に麻薬が入っていたことを知らされ逮捕されることになったとしても、それは騙されたあなたが悪いのであって、仮にその国で死刑判決を受けたとしても、その責任はあなたが取らされることになるのです。

それはその国の法律をあなたが破ったからであり、それを、後になって知らなかったと訴えたとしても、それを知らなかったあなたが悪いのです。

あなたがその国の法律を知る知らないとは無関係に、あなたが法律を破ったという事実があるならその責任は必ず取らされるのです。

投資にしても、ある投資対象に全資金を入れたとして、その資金がすべて失われたとしても
それはその判断を下したあなたの責任であって、その投資対象が詐欺目的だと後になって判明したとしてもそのお金が戻ることはありません。

それは騙されたあなたが悪からです。

言い訳は無意味であり、起きた事実が全てだということです。

知らないということや騙されるということは罪なのです。

謝れば許されるという甘い考えが通用するのは、年齢で言うなら、10歳程度までであり、世の中のほぼすべてのことは謝まることとは無関係に責任を必ず取らされることになるということを覚えておくべきです。

これらの例からあなたは何を学びましたか?

世の中のほぼすべてのことは謝っても許されることはないということ
また誰かに騙されたとしてもその責任を免れることは出来ないということ
知らないということ自体がそもそも罪であり、騙されるということも同じく
罪だということです。

私は投資について教えるとなったとき、かなり厳しいことも言いますが
それは取り返しの付かない事態になり、その人が救われない状況になることを避けるためです。

これは人間愛であり、命を守ることでもあります。

投資において正確な知識を身に付けるということは必須項目であり
これをさぼったり、なおざりにしたりすることは死をも意味することです。

知識があるから正しい判断が出来るのです。
そして正しい判断が出来るからこそ騙されずに済むということです。

繰り返し言いますが、知らないということは罪であり、騙されるということも同じく罪だということです。投資では知らなかったという理由で全財産を失うことになったとしても、誰かの口車に乗せられその結果として全財産を失うことになったとしても、その責任は必ずあなたが取らされることになるのです。