お金を増やすことよりも大事なことについてあなたは答えることが出来るでしょうか?
今回はいきなり答えから言いますと
それは、増やしたお金を守るということです。
なぜなら、いくらお金を増やしたとしても、それをすぐに失っていては
結果的にお金は増えないからです。
野球に例えますと、1回の表で10点を入れても、その裏で相手チームに11点を取られたら差し引き1点のマイナスになります。
ですが、1回の表に1点を入れて、その裏を0点で抑える事ができれば1点のプラスとなり、結果的にはその方が良いからです。
つまり、10点を入れることよりも、0点で抑えることの方により価値があったということになります。
これをトレードに置き換えますと、初日に10万円を稼いで、翌日に11万円を負けて2日間の合計金額がマイナス1万円となったということになります。
また、初日に1万円の利益を出して、翌日に0円の利益では、2日間では1万円のプラスになっているということです。
このように、負けるということをなくす方が結果的に収益に貢献するということです。
さて、ここからは話題が変わります。
仮にあなたがトレード技術を身に付けていたとすれば、お金を増やすということはさほど難しいとは感じないはずです。
そして、トレードを始めて、数年経つと
お金を増やすことは呼吸をするがの如く無意識にできるようになっているはずです。
そうなると、よくありがちな落とし穴は、口座に資金を入れっぱなしにするということです。
具体的には、FX口座に大量の資金を入れっぱなしにしまうということです。
特に日本のFX口座では、最大で25倍とレバレッジが低く設定されているために、このように大量の資金を入れっぱなしにされている方が非常に多いといったことになっています。
世界的に見ても日本のFX業者は口座残高で比較しますと世界一となっています。
これは、1つには日本人がFXを好んでいるということもありますが、その一番の要因は、海外と比較してレバレッジがかなり低く設定されているため、大きなロットで取引をしたい場合に、証拠金を多めに入れておく必要があるということです。
そして、こちらが一番の問題ですが、損失が発生した際に追証が請求されるという日本独自のルールが取り入れられているといったことがあります。このため急な変動が起きた際に証拠金不足となり追証が発生することとなりますので、これを防ぐために証拠金を多めに入れておくという対策を採られる方が多いということがあります。
つまり、日本のFX業者においては海外と比較して資金運用に対してのルールが厳しいために、このような保護策として多めの資金を入れておく方が多いということです。
ですが、このような策は一見すると安全なようにも思えますが
実際、大きな問題が発生した際には、その多めに入れた資金を丸ごと持っていかれるという危険性もあるということです。
殆どの方は安全性のために多くの資金を入れているわけですが、その資金がすべて奪われることもあり得るということです。
もちろん、普段はそのようなことをしていても、とくに問題が発生するわけではありませんが
5年に1度、いや、10年に1度の大相場が来たときにすべての資金を失う可能性が出てきます。
例えば瞬間的に数百ピップスの乱高下があった際に、注文の処理が間に合わずにストップ注文が放置され、そのまま資金全てをロスカットされるといったこともあります。
また取引システム自体が長時間ダウンしてしまったという事例も過去に多数発生しています。
このような場合にストップロス注文を入れておいた場合には取引会社から保障を受けられるといった場合もありますが、何もしていない場合は口座の資金を全額ロスカットさせられた上に追加で追証が請求されるといったケースもあります。
そうなった場合には、例え、数億円の残高があったとしても一夜にして借金を背負うといったことにもなります。
このような事は、平穏な相場が何年も続くと
忘れがちになりますが、その忘れた頃にこのようなことが起こりがちなのです。
そのような事態に直面したとき口座に入れている資金は、全て消えてしまう可能性もあると言うことを頭の片隅に置いておくべきです
それで、どのような対策を講じるのがよいかと言いますと
先ずは、日本の口座は使わないといったことが挙げられます。
これまでお話しましたように、日本の金融関連の制度はFX取引をするにおいては不完全であり、危険性が高いと言わざる得ません。
投資家保護のためにも海外と同様のゼロカットシステム(口座がマイナスになっても追証が発生しない)の採用や
透明性の低い相対取引を禁止するなどの健全化を推進すべきだと思います。
日本のFX口座を利用することの唯一の利点は税率が海外よりも低く設定されていることですが、それを考慮に入れてもマイナス面が大きすぎるため、総合的には日本のFX業者を選ぶ価値はないと考えられます。
次に海外のFX会社を選択する場合にもそれぞれの会社には優劣が存在しますのでよく調査した上で口座を開設するべきです。
FX会社の選び方やおすすめのFX会社につきましては新講座で詳しく解説しております。
次に口座に入れておく資金量ですが5000万円を上限として調整しておいたほうが良いということです。
これは、海外であればレバレッジが高く設定されていますので、多くの資金を必要としないということと、万が一のトラブルが発生した際には
資金をすぐに引き出せないということになりがちですので、あらかじめ資金をプールしておくということです。
そしてプールした利益分はまた別の投資に利用します。
こちらの利用法についても新講座にて詳しく解説していきます。
つまり、FXトレードで資金を利用するのであれば5000万円もあれば十分であり、それ以外の資金は、その他の投資に回す方が効率が良いということです。
そして、この資金をプール(引き出し)しておくことが、資金を守るということにもなっているということです。
FXで実際に利用される資金量は、証拠金✕レバレッジであり、特に海外のFX会社ではこのこのレバレッジが高く設定されているために、口座に置いておく証拠金は日本のFX会社とは比較にならないほど少なくて構わないということです。(実質10分の1以下)
先に、言いましたように、5000万円を上限というのも、レバレッジ50倍の設定でトレードするのであれば、25億円分のポジションまで持つことができますので
これをフル活用するためには100万通貨のポジションを十個以上持つことになりますので十分すぎるくらいの資金量だと言えるのです。
実際、実用性を考えると100万通貨単位での取引が最大であり、仮に1000万通貨単位で発注したならば、遅延や約定拒否、内出来などが発生しますのでリスクが高くなるということです。(当然、そのことにより損失が出ることもあります。)
ですから、FXで運用するなら5000万円もあれば十分だということです。
FXトレードにおいて技術的に資金を守る方法についてはFXの新講座にて解説していきます。